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カテゴリ:ソウル旅行記・10年5月
勤政殿の後ろにあるのが思政殿。王様が日々の暮らしの中で政治を考えたり
勉強をしていた場所です。勤政殿は公的な場所であるのに対し、 思政殿は王様の私的な場所で、首相公邸のような機能を持つ場所だったようです。 国策を決める御前会議もここで開かれていたそうです。 なので、私的な場所ではありますがここでの飲酒はご法度だったようですよ。 思政殿にはオンドルがありません。寒い季節は思政殿の東西に建てられた オンドルのある萬春殿と千秋殿で執務したそうです。 こちらは西側にある千秋殿。ハングル文字創始者である 世宗(セジョン)大王はこの千秋殿でよく勉強されていたそうです。 世宗大王のように勉強好きな王様ばかりでなく、 勉強が嫌いな王様もけっこう居たようです。王様も人間ですからね。 さて、ハングル文字。ガイドさんが「他の言語の文字と違うところがあります」 と言われ、少し考えたのですが、わからず。。。 しばらくして、ガイドさんが「文字を発明した人の名前が明らかなのは 世界中を見渡しても、ハングル文字だけなのです」と 答えてくれました。なるほど~!日本語も、ひらがな、カタカナ、 誰が作り出したのかは明らかになっていませんよね。 こちらは千秋殿の中にある玉座です。玉座の後ろにある絵は 王宮内の各玉座の後ろに必ずあり、日月五峰山図と呼ばれるものです。 日(太陽)は王様、月は王妃、山だけでなく松の木や海も描かれていて 天地のあらゆるものが王様の繁栄を祈っている、という絵なのだそうです。 ここにも王様を表す7本足の龍がいました。 いつも2匹なのよね~。勤政殿の天井にいた金龍も2匹でした。 こういうところに座ってお勉強されていたのですね。 この千秋殿は景福宮の中でも特に気になった場所でした。 臣下のひとりとして王様と話をしていたことがあるのかなあ~。 ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ←フシギ発言 こちらは千秋殿の前にある書庫。その昔は沢山の蔵書があったのでしょうね。 チャングムはこういう所に入って勉強したり、書物を盗んで写し書きした後 返しにきたりしていたのよね~。(ドラマの話です) この書庫の名前『玄字庫』が気になったのでアップで撮りました。 玄という字は『北』とか『黒』という意味がありますね。 玄武は風水の四神のひとつの北を守る亀のことです。 あとは『天』も意味するらしいで~す。 これは千秋殿のオンドルの煙突。 ソウルは緯度が高い所にあるから冬はかなり寒いはずですね~。 オンドルがなくては暮らせなかったと思います。 床下に焚き木をくべるところ(焚口)があり、そこで火を焚き、 焚いた時に出た煙が床下を通り、最後にこの煙突を通って 空へ上っていく、というシステムがオンドルです。 一般の住居のオンドルの焚口は台所の竃なのだそうです。 寒い季節は料理をしていなくても暖房のために竃に火をくべていたとか。 それにしても、近代的な暖房システムですよね。元祖床暖房 でも、現在のオンドルは煙ではなく温水を使っているそうですよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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