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カテゴリ:ウクレレ
先月のある日、
ヘビメタドラマーのK君が久しぶりに帰阪してきた。 今は仕事もバイトも辞めて、音楽だけで喰っている、「プロ」なのだ。 で、3年前に教えてもらった、 “リズムと呼吸法”について、引き続き質問してみた。 前回の教えについては2008年3月5日の日記をご参照。 「だからぁ、言葉じゃ説明できないですよ!」 そこを何とか、さぁ・・・ 「ん~、じゃあ1小節を32分で刻む練習をしてください」 32!?1小節4拍として、1拍を8分!?そんなの無理だよ。 「メトロノームを、そうですね・・・テンポ90にセットして、 1拍を2分で刻みます」 ・・・それならできる! 「さらに、4分で次に8分で・・・と増やします。 これで1小節を32で刻むことになります、できるでしょ?」 ・・・いや、4分×4拍の16が私の限界だと思う。 「それをやるんです!そしたら・・・・」 そしたら???? 「その先に“リズムと呼吸法”の極意が見えてきますよ!」 ・・・わ、分からん!?なんだか禅問答みたいだ!!!! とにかく、やってみるよ!! 他に最近、どんな練習してる? 「・・・そうですね、例えば、 自分の叩いた音がマイクにどう乗っていくかを見る練習、とか」 ・・・み、見る!?音が見えるのか!? 「はい、見えるというか、見ますね」 ボーカルの場合だと、声がマイクに乗せられるかどうかというのは、 私も宅録していて実感できるけど、 タイコの音をマイクに乗せる??? ってことは、ウクレレをマイクで拾う場合も、 ウクレレの音をどうマイクに乗せるかを考えろってことか!? 「・・・そうなりますね」 ・・・そんな練習やってるウクレレプレイヤー、いるのか? 他には?もっとあるでしょ? 「・・・あと、ピアニシモの練習もやってます」 ・・・これは、ここでは書けない! 「この練習をやっているのは、日本では僕の他に、何人もいないでしょう」 と彼は言った。 楽器演奏とはスポーツみたいなもんだ、と常々思っているが、 彼の練習はほんとにアスリートのようだ。 実は仕事中だったので、会話できたのは10分程度。 しかし、実に有意義な10分間だった。 k君、いやk師匠、いつも質問攻めにしてごめんなぁ。 うっとおしいおっさんやのに、真面目に答えてくれてありがとう。 感謝! 引退してすることなくなったら、うちのバンドでドラム叩いておくれ(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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おはようございます。ウクレレ一筋、素晴らしいです。
僕は、最近、新しいギターを買いましたが、パーカッションに興味もああって、結局、どれも手付かず状態。見習います。 (July 11, 2011 07:18:31 AM)
おぉ~、あの大御所のお弟子さんですか!?
マイクにどう乗っていくかを見る練習。 これはさすがプロですね。 前回の教えも、参考になりました。 ちょっと違うかもしれませんが、高校の時 吹奏楽をやっていたのですが、 音響のいい大きなホールで演奏したとき、 音が見えた(ように思った)瞬間がありました。 舞台から、客席に向かって、音が飛んでいって 音が吸い込まれていくような感じです。 そのときは悟りを開いたのかと思いましたが、 錯覚でした、、、 (July 11, 2011 10:38:24 AM)
あまりにも高度すぎて何が何やら…
最近は建設作業の現場事務所が隣接してしまい、 ウクレレなんかとても弾けません。 というか、下手すぎて聞かれたくありません(涙) (July 11, 2011 09:40:52 PM)
ポー8513さん
ギターにパーカッション、私も同じようなもんです、 興味は尽きませんね。 自分の不器用さがよく分かっているので、 手を出さないだけです・・・・ (July 11, 2011 10:32:48 PM)
++ハメハメハ大王++さん
客席に音が吸い込まれる・・・という体験は他でも聞いたことがありますし、 私は客としてそれを感じたことがあります。 いつでもそれができるように、とプロの方たちは努力してるのかも知れませんね。 マイクに音を乗せるのは、それとはまた別のことです。 たぶん、もっとテクニカルなことではないかと。 歌を録音している時に気がついたのですが、 マイクに上手く乗る時は、理想的な息の出し方が出来ている時です。 決して声の大きさではありません。 正しく息が出ている時は小さい声でも、よく乗ります。 で、よく乗った時はミキシングの時に、エフェクト類をかける必要がないのです。 イコライザーもそのまま、軽くリバーブをかけるだけでOK。 ドラムはマイクをたくさん立てます。それでも 「ミキサーが何もしないですむように、 音を正しくマイクに乗せてあげるのが理想」 なのだと、K君は言ってました。 根拠はないのですが、 「音は物質だ」と私は思っています、 彫刻を作るように、音を刻むのです、できないけど。 (July 11, 2011 10:57:30 PM)
アロハ副長さん
難しすぎましたか・・・ 単にテンポをキープしているだけでは、 「リズムがいい」とは言われないんですね。 その向こうにあるもの・・・。 建設作業、早く終わるといいですね。 (July 11, 2011 11:01:17 PM)
お話しに 常人にはない才能+職人気質を感じます。
1拍を8分って、呼吸数を数えるわけでもないでしょうし、 よく体内時計を確かめようとしてストップウォッチで 1分ぴったりで止めるなんてやりますけど、あれは心でカウントしちゃいますもんね。 理系の頭でこねくり回しても たどり着きません。 トレーニングされた人間の能力の凄さは計り知れません。 (July 12, 2011 01:36:55 AM)
kiboringさん
たしかに、K師匠は常人ではないかも・・・ 科学でどうこう、という世界ではないかも知れませんね。 でも、「マイクに乗る」を科学的に解析すると面白いかも! リズムを細かく割ることによって生まれる「間」。 そこに呼吸が関わってくる・・・ということらしいのですが、 私もよー分からんです。 (July 12, 2011 10:01:30 PM) |
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