慢性閉塞性肺疾患(COPD)って何だ?
A男さんからいただいたコメントの、「はねだ内科クリニック」のサイトに気になる一文が。慢性閉塞性肺疾患(COPD)の患者さんは呼吸機能の低下や横隔膜の動きの悪さをカバーするため、呼吸筋を一生懸命動かして呼吸するので、健康人よりも呼吸に多くのエネルギーを消費します。しかしCOPDの患者さんでは、食事をとると、息苦しくなり、疲れる。また膨張した肺が胃を圧迫しているため、食欲がない。食事で十分な量をとれない。 ぎくぅー! ご飯は前世ドイツ人のため、一日に茶碗半分で充分!!おかずはうちの両親の3分の2、夫の半分で充分!!まぁ、私の場合、体重は横ばいですけどね。運動量が極端に少ないから。うっかり食べ過ぎた日には、全身が激しくイライラ。だからー、ちょっぴりで高カロリーなチョコレートで暮らしたくなる。現実に、この前の入院中もご飯の量は減らして、カロリーメイトのようなドリンクを出してもらっていた。 食事で摂取した栄養分をエネルギーとして利用する時には、酸素が消費され、二酸化炭素が発生します。この時、酸素1に対して発生した二酸化炭素の量を「呼吸商」で表します。COPDの患者さんでは呼吸で二酸化炭素を排出する機能が低下しています。そのため呼吸商の低い栄養分をとり、肺の仕事の負担を軽減する必要があります。 バター、クリーム、オリーブ油、ゴマ油など脂質は呼吸商が0.7と低く(炭水化物は呼吸商が1と高い)、また高エネルギーの食品のため、少量で多くのエネルギーを摂取できます。おかずに炒め物や揚げ物を加えるなど、脂質を食事に取り入れて、効率よくエネルギーを補給しましょう。あれれ、私の対応、割と合ってるじゃん。 健常人体重50Kgの人で、安静時必要エネルギーを1日1,500Calとして、COPDの患者さんではその1.5倍、2,200Calが目標となります。これは青年期の食事量に匹敵する量です。多すぎて一度に食べられない時には、1日3回の食事に2回の間食を加えるなど、食事の回数を増やして、少しずつ食べるようにしましょう。果物、ヨーグルト、チーズ、ゆで卵などを手の届きやすい所に置いておくとよいでしょう。高エネルギー、高たんぱく質、高ビタミンの食事を食べるようにしましょう。 それでも十分な量を食べられない時には、高カロリーの栄養補助食品がありますので、主治医に相談してみましょう。いや、お腹いっぱい。ほとんど安静だから。 胃にガスが溜まりやすいものは、食欲が低下し、横隔膜の運動を制限しますので、避けましょう。ビール、炭酸飲料、さつま芋などです。塩分の多い食品も控えましょう。COPD患者さんの心臓に負担をかけます。漬物、汁物、麺類、加工食品、インスタント食品などです。 だから味噌汁要らないんだってばー、お母さん。