誕生花のないツメクサ(爪草)の花言葉「小さな爪痕」、道端に咲く極小で可憐な白い花
春から夏に、よく枝分かれした茎先や丸みを帯びた肉厚の針状の濃緑色の葉のわき(葉腋)から伸びた花柄の先に、ごく小さな白い五弁花が咲きます。誕生花のない花は、タネを靴裏につけて運んでもらうたくましい草、ツメクサ(爪草)。花の名は、先が尖った細長い葉が鳥の爪に似ていることからという説と、葉の形が切った爪に似ていることからという説があります。別名のホタルグサ(蛍草)は、蛍が現れる清流の近くに生えていて、蛍がよく羽を休めていたことから呼ばれています。 花言葉「小さな爪痕」は、地にはりつくように生え、細く尖った爪のように見える葉をつけて細い茎が四方に枝分かれして匍匐していく様子からきているのでしょうか。雑草手帳の本に、ツメクサ(詰草)と同じ花言葉の「勤勉」がありますが、ツメクサはアスファルトの隙間では冬もつぼみが見られ、つぼみの中で自家受粉を行っているとのことで「勤勉」かな。 ツメクサの花は5枚の萼片の間に、5枚の切れ込みのない花弁がつき、5本の花柱と5~10本ほどのおしべを突き出していますが、ミクロな花ですので目につくのは白い花弁だけです。ツメクサはいつしか鉢植えの中で咲くようになり、かわいい白い花に抜くのをためらっていたら、鉢仕舞いをほぼ終えたときに花壇や通路などに一気に広がってしまいました。ナデシコ科ツメクサ属、耐寒性一年草、原産地:日本別名:ホタルグサ(蛍草)、タカノツメ(鷹の爪)ツメクサ(爪草)の花言葉:小さな爪痕。ツメクサ(爪草))誕生花:―流通時期:―ツメクサ