テーマ:今日見た舞台(954)
カテゴリ:日本滞在日記
生まれて始めての場所や体験が多い今日このごろ。 今回は、始めての落語です。まさか自分でも落語をわざわざ聞きに行くとは思っていなかったのだけど、たまたま母とその友人たちがまとめて取ったチケットが余ったので、一緒に連れて行ってもらったのだ。 天満にある、その場所は「繁昌亭」。数年前に、大阪にも落語家たちのための場を作ろう、と いうことで桂三枝が作ったという、まだ新しい場所。最近はNHK連続ドラマ、「ちりとてちん」 などで、落語が盛り上がって来ているらしい。それが理由かはわからないけど、会場1時間ほど前 からすでに人が行列を作っていて、大賑わい。お昼は自由席のみなので、並んでよい席を見つけないといけない。 落語って、テレビで見たことがあったりするだけで、いまいちどういうものなのかがよくわかって いなかった。まずは席をほとんど最前列に取り、パンフレットをもらう。その日によって、出る 語り手の顔ぶれが少しずつ違うらしい。 始めに若手の元気いっぱいの語り手が出て来る。何でも、見に来たお客さんに、旅気分を味わってもらうため、始めは旅の話から始まるのがよくあるパターンらしい。何でも、今大阪にいる語り手の数は全部で約200人。でもこうやって、落語のための場がなかったので、繁昌亭ができるまでは、漫才の間に話したりしていたそう。 東京でも落語は盛り上がっているそうだけど、西と東の違いって、本当に面白い。もしかして、東の人は、西の人のことなんて考えたりもしないのかもしれないけど、西の人というのは、しょっちゅう自分たちを東の人と比べてるような気がする。今回の落語でも、それがネタになっているお題もあった。だいたいそういう話の時は、皆自分たちのことを笑う。東京の人は冷静でクールで、理屈でものをいうけど、大阪の人は単純でストレート、思ったらそのまま口に出るとか、大阪は庶民的で下品とか。西と東で喧嘩をする時に、東京の人は、「君はあのときああいったけど、それはあれがこうでこうだから、こういうことになるのに・・」と理屈をこね回して攻めて来るのに対して、大阪の人の答えは「やかましい。」の一言。この話には皆爆笑。やっぱり西と東のネタって、どの世界でも大阪では必須なんだねー。まあそれだけ自分たちの国を愛しているっていうことかもしれない。 途中で津軽三味線のユニットが出て来たり、マジックショーがあったりもして、落語も続々と語り手が登場し、3時間という時間もあっという間に過ぎてしまった。面白い落ちがある話ばかりだと思っていたら、人情話もあったりで、ついつい引き込まれて行く。 着物を着て来ている人もちらほら。なんでも繁昌亭では、着物を着て来場した人には、100円入り大入袋を進呈しているそう。こうやって、着物を着る文化を盛り上げていこう、という動き、とてもいいと思った。次回は私たちも、着物を着て、また着たいね、と話した。 外の天満宮の前は、梅がとても奇麗だった。春だなぁ。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年03月14日 11時09分38秒
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