日本の課題先進国?スペインから学ぼう。
さーて、すっかり、最近は、スペイン所長日記状態ですが、今日もスペインで押していっちゃいます。いきなりですが、スペインって、本当に日本が学ぶべきところが多いと思うんです。こんなふうに言うと、えーースペインってそんなに素晴らしい国だったっけ?と思われるかもしれませんね。確かに、成功している国から学ぶのも重要ですよ。でも、今成功している姿だけ見ても本当はあまり意味がないような気がするんです。だって、成功には、その国にしかない特性とか、運とかタイミングとかもありますからね。何故失敗したのかとか、どうやってピンチを乗り越えたかとか、そういう苦闘する姿を自分に当てはめて見るほうが、より実践的な意味があるように思うんですよ。具体的に言えば、少子化問題は深刻だし(スペイン人に限れば日本より酷い)、財政問題もかなり深刻、その一方で、移民政策とか地方分権は、日本の何歩も先を行っています。地方分権で財政問題が解消に向かうのか、移民受入政策を進めれば何が起きるのか、なんて本当にいい教科書だと思いますね。それから、若者(25歳以下)の失業率は40%を超えています。日本の就職難どころの話じゃありません。何でこんなことになっているかと言えば、正規雇用者が保護され過ぎているからです。日本も、こういう現実に学ばないで小手先の方策を講じても駄目ですよね。さて、そんな苦闘中のスペインですが、実は今、ある種の神風が吹いています。エジプトの動乱によって、観光客が激増しているらしいのです。もともと、スペインは旅行者の支出がGDPの10%を占めると言われていますから、インパクトは物凄く大きいんです。イギリスやドイツからエジプトに行く人のほとんどは、遺跡ではなくリゾートを目的にしていますから、代わりはどこかと言えば、スペインが第一候補なんですね。まあ、これはあくまでも特需ですから、油断しないで再建の道を進んで欲しいですね~。でもラテン系だからちょっと心配かな。お読み頂き有難うございます。以下は、ブログランキングです。 "励み"にしておりますので、よろしければクリックをお願いします! にほんブログ