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資産運用は水泳の100メートル短距離競争などではなく、海で長く泳ぐ遠泳と同じだと、常々考えていますし、いろいろなところで書いています。
一気に資産額を増やしても、それを減らしてしまっては何もなりません。人生は長いし、資産運用は人生とともに長く続けていくことが、自分の経済生活を豊かで安心なものに出来るのです。 自分が実際に行なってきた資産運用の対象商品である、株でも、不動産でも、金でも、安く売り叩かれて、もう「株は死んだ」とか「いま不動産を買うのは大バカだ」とか、三井物産フューチャーズの日本初の商品ストラテジストが「金はもはや投資対象ではなくなった」なんていわれてから、コツコツ買っていったものが、結局は大きく育ってくれました。 ただ常に自分の経済状態や収入状態、今後の生活設計などをよく吟味して、どのような嵐が来ても溺れることはない、生き延びられるという確信が持てるときだけ、自分のレベルに合わせたリスクを取っていきました。 例えば金ですが、私は金投資で儲けようとは思っていません。金は、恐慌やハイパーインフレが、万が一起こってしまっても、2年程度夫婦が何とか生き延びられる原資として持っておこうと考えたので、その量を手に入れたら、それ以上増やすのをやめました。「金が投資対象ではなくなった」と専門家が宣言した時からもコツコツ買い下がったので含み損は拡大していきましたが、万が一の時の保険のためだから、安くなっていく方が安泰(←株の値上がりとか、サラリーのアップがみこめるので^^;)だと考えて継続していきました。それが思いもしなかった世界経済の成長などにより値上がりしてくれたことはラッキー以外の何者でもないでしょう。 天安門事件の後、あらゆる資産が暴落する香港でファミリーマンションを買ったときも、みんなからなんてバカなリスクを取るんだといわれましたが、万が一失敗しても大丈夫だという計算をした上での投資でした。だから一室しか買うことが出来ませんでした^^;要するに身の程をわきまえた投資、自分でコントロールできる、耐えられる限界をわきまえた投資というわけです。 株式投資でも日経平均225が8000円を割り込んできた2003年4月ごろに「怖いよ~、怖いよ~」といいながら株に投資すると決めた資金についてはキャッシュポジションがほとんどゼロになるくらいまで、株につぎ込んでいました。 すぐに反発するかどうかは分からないけれど、自分で納得するまで調べた上で、自分の取れるリスクの範囲内で投資を実行する。もしマーケットの都合で更に下がっても、生活できなくなるわけではないし、待てる^^; 資産運用で大切なことは、一時的なまぐれで資産を増やしたら、その資産を失わないようにしっかり確保した上で、まぐれ当たりを、継続的に繰り返していただけるようにすることです。そうすると、それはまぐれではなくなります。 いくら割安株を探し出す方法を見つけて、その割安株を買えたとしても、株価はマーケットすなわち自分以外の投資家の都合で、どちらに行くか分かりません。その時、自分のとれるリスクの限界を超えていては、その株が自分の思惑どおり上がるまで持ち続ける事ができません。 どんなに調べようとしても、企業の内容を調べつくすことは出来ないし、その企業の事業の将来性を100%把握することが出来るわけはありません。それならば、自分が納得できる投資基準で投資すれば良いわけで、ここまでは、そんなに難しいことではありません。 むしろ難しいのは、くどいようですが、せっかく買った割安な投資対象を手放してしまわないようにする方法を、しっかり身につけることなのです。 みんなからバブルだと思われているものに人は惹かれます。勢いよく上がっていく中国株やベトナムなどの新興国の株に、日本人の多くの投資家が、群れをなして参入しようとしています。「日本人投資家(←かもネギ)がやってきたときは、相場の絶頂期だから、日本人に売ってあげて、静かに資金を引き上げて退場するのが儲けの鉄則だ」と、いままで何度も外国人投資家にバカにされてきたことを、もう少し思い出して、真剣に考えておく必要があると思えるこの頃です。でもバブルはもう少し長く続きそうな予感がします。なぜなら私が諦めた時から、かなり長くバブルは続くことが多かったのです。ITバブルのころのソフトバンクの株も、すごいな~、怖いな~と思ったときから2倍以上になりました^^; でも無理をして、あとで悔やむのが一番嫌いなので、ここは指をくわえて我慢しようと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.05.29 10:18:47
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