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カテゴリ:音楽
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アルバム名と曲目/『LET IT LOOSE』(試聴出来ます) 発表年/1987年 プロデューサー/エミリオ・エステファン、ローレンス・ダーマー、ジョー・ガルド、ラファエル・ヴァジル 【グロリア・エステファンの経歴】 亡命キューバ人の女性ヴォーカリスト、グロリア・エステファンを中心としたラテン・グループ。結成当初はスペイン語で歌い「マイアミ・サウンド・マシーン」を名乗っていた。スペイン語圏では絶大の人気を誇り、英語圏進出の為に英語で歌ってからは一般のファンにも人気は浸透していく。その後、このアルバムではグロリア・エステファンの名前を冠し次作以降「グロリア・エステファン」と名乗るようになる。しかしグループ名は替わっても、実態はヒスパニック系移民中心のバンド形態は維持したままだ。最近では再びスペイン語アルバムを発表するなど独自の活動をする。 1980年代から90年代初頭にかけて、ラテン・フレーバーとポップス色を上手くブレンドさせたサウンドは米国で大ヒットを連発していた。グループが英語圏で最初にヒットを飛ばしたのは、1985年作の「プリミティヴ・ラヴ」であった。「バッド・ボーイ」「コンガ」のシングル・ヒットが人気を決定付けた。 余談だけどグロリアは旦那のエミリオとの新婚旅行に熱海温泉に行ったそうだ。 【このアルバムについて】 1曲目のBetcha Say Thatは軽快なポップ・ナンバーだが、演奏面ではパーカッションやドラムスの打楽器や管弦楽器のソロを効果的に使っている。ダイアナ・ロスの「チェイン・リアクション」に良く似たメロディー・ラインを持っている。2曲目のLet It Looseはアルバムの表題曲でもあり1曲目同様に軽快なポップ・ナンバー。サックス・ソロ(Eストリート・バンドのクラレンス・クレモンズ)と男性コーラスの絡みが耳に付く。 3曲目のCan't Stay Away From Youは一転してしっとりとしたバラードでグロリアの作詞作曲した曲。琴の音色の様なメロディ・ラインが美しく、この曲のヒットを機にこの手のナンバーが増える傾向に繋がる。4曲目のGive It Upは再びポップなナンバーながらも、中間部でのサックス・ソロが曲全体に彩を添えている。 5曲目のSurrenderはラテン色の強いダンス・ナンバー。6曲目のRhythm Is Gonna Get Youは5曲目を、更にラテン・ビートを強烈にしたかのようなダンス・ナンバーだ。グロリア得意のまくしたてるヴォーカルは冴えている。男性の「オエ、オエ、オエ」「オエ・オオア」の掛け声を聴くと元気になる? 7曲目のLove Toyはグロリアと男性コーラス隊の掛け合いが楽しいダンス・ナンバー。ピアノ・ソロもどこか楽しそうに聴こえる。8曲目のI Want You So Badは何かに訴えかけるように歌うグロリアのヴォーカルが映える一曲。 9曲目の1.2.3はこのグループの中でもっとも好きな曲はこれだ。グロリアが弾むように歌っている姿が眼に浮かぶ。ラテン色とポップ色が見事に融合しているダンス・ナンバーで聴いているだけでウキウキしてくる。1,2,3,4Come On Baby Say You Love Me,5,6,7Times,8,9,10,11...10でなくて11まで続くのがグループの抜群のリズム感を象徴している。ラストのAnything For Youは、ラストに相応しいグロリアがしっかりと歌うバラードで3曲目の哀しげなバラードより、こちらの方が何か噛み締めるように歌っている。アコギのイントロと中間部のソロがとても爽やかに聴こえる。 【ヒット・チャート】 ヒット・シングルに恵まれた本作からは「Rhythm Is Gonna Get You」が5位、「Anything For You」が1位で年間でも13位、「1,2,3」は3位、「Can't Stay Away From You」は6位と軒並みトップ10内に食い込んだ。アルバムは6位で年間(1988年)でも13位と、シングル連発の影響でこちらも好成績を収めた。 【バック・ナンバー】 1.リー・リトナー「RIT」(1981) 2.ボズ・スキャッグス「MIDDLE MAN」(1980) 3.ジェイ.P.モーガン「JAYE.P.MORGAN」(1976) 4.クインシー・ジョーンズ「THE DUDE」(愛のコリーダ)(1980) 5.サントラ盤「FOOTLOOSE」(1984) 6.ヒューイ・ルイス「SPORTS」(1983) 7.ジョン・レノン「IMAGINE」(1971) 8.フランキー・ブルー「WHO'S FOOLIN' WHO?」(1982) 9.ワークシャイ「OCEAN」(1992) 10.バーシア「SWEETEST ILLUSION」(1987) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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