根室からこんにちは。
根室振興局地域政策課 Ostrya japonicaです。
6月に入り、海霧が増えてきました。
一年の3分の1近くが霧に包まれる根室ですが、
この気候が希少な高山植物を育んでいます。
今回は、サカイツツジが見られるとのことで、
落石のフットパスに来てみましたヽ(゚∀゚)/
サカイツツジ(学名:Rhododendron parvifolium )は
東北アジアに分布する低樹木です。
かつては、旧ソ連と旧大日本帝国との国境(樺太北緯50度付近)が
分布の南限であると考えられていたため、
境躑躅と名付けられました。
しかし、昭和8年のことです。
根室の教育者の伊藤初太郎先生が発見した後、
北海道大学の宮部金吾博士が落石にサカイツツジが
自生していることを確認しました(゜ω゜)
本土でサカイツツジが見られるのはココだけなんですよ!
樺太と遠く離れた根室にどうして分布するかは
まだ分かっていません。
その謎が解き明かされるまで、
この貴重な自然を守って行きたいですね( ̄Λ ̄)ゞ
なんてことを同僚のヒストリー・ハンター"裕"さんに話してみたら、
面白い話を仕入れました。
根室市の資料館に旧ソ連と旧大日本帝国の
国境標石が展示されているというのです。
早速見に行ってきました。
片面には菊の御紋が、
反対面はロシアの国章(双頭の鷲)が、
彫られている不思議な石です(ーヘー)
平成24年度には、別の標石の拓本も寄贈され、
ますます「国の形」を考えさせられます。
サカイツツジをみることができるのは、
この場所・この時期だけです。
「サカイ」を感じたい方は、ぜひ根室にお越しください(^∀^)ノ
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