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カテゴリ:檜山(ひやま)地域
檜山振興局環境生活課いきもの係です。 さて今回は、奥尻島をご紹介します。 奥尻島へは、フェリーで江差港から2時間強。いつものかもめ島の横を通り過ぎ、出発です。 7月になり、青々した空と海とかもめ島のみどり、すがすがしいです。 この時期、航路の途中で、オオミズナギドリなどの海鳥が見られるはずなのですが、残念ながらこの日は、トビウオが一匹飛んだだけでした。その代わり、ゴンドウクジラの群れが2つ、潮を吹いているのを見ることができました。残念ながら、写真には収められませんでした。 フェリー後方から、海越しに青空と檜山の山々を望む 島に到着し、まず目の前に飛び込んでくるのが、なべつる岩です。真ん中の抜けた岩でドーナツ状になっています。よく見ると岩の上では、オオセグロカモメがヒナを育てていました。 奥尻のゴールデンゲート(くぐれませんが)なべつる岩 岩の上でのんびりヒナを育てるオオセグロカモメ(ヘビやタヌキなどの天敵がいないので◎) ここから、最北の稲穂岬にある賽の河原に移動し、海岸植物を観察をしました。 賽の河原から西側海岸を望むと、ごろごろした転石が散らばり、こんな感じの風景です。賽の河原には、潮風に負けない特殊な機能(塩分を排出したり、体内への侵入防御する)を持った植物がたくさん生育していました。競争相手が少ないので、何かと大型化したものや塊や群落を作っていました。
エゾオグルマ(青森や北海道で見られます) ハマハコベ(分厚い葉で観葉植物のようです)
アサツキの間によく見るとナミキソウの青い花が ごま塩石(花崗岩)を取り囲むハマヒルガオ
テンキグサ(アイヌの人がこれでテンキというかごを作ったそうです) ハマベンケイソウ(潮風に強そうな色をしています)
コウボウムギ(すんずまった麦の形をしています) ハマエンドウ(左下の鞘がまさにエンドウ) ハマオトコヨモギ(中心から放射状に茎を伸ばし、水平に葉を茂らせるのでまるで円座のようです) ここからは美しい海岸線の夏風景をご覧ください。 奥尻島の南西岸、群来岬方向の海岸線(ここは道路もなく手つかずの自然があります) 奥尻島西岸の無縁島(紺碧の海にベーゴマをひっくり返したような姿) 清治郎歌岬から北に延びる砂浜(砂利)海岸(岩場の多い奥尻島では珍しい) 北国岬と幌内海岸の輝く夏の海 最後に岩場の花をちょっと紹介します。 エゾカンゾウ、イワオウギ、イワベンケイなどが海岸の岩場にへばりついてます
エゾヒナノウスツボ(虫をおびき入れる形してます) イワオウギ(通常は高山植物ですが、海岸に生育するものも) うにまるくんの見送りで、島を離れます。また来るよ~ これからの夏本番の奥尻、本物の甘~いウニが待ってます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015.07.07 11:40:48
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