こんにちは。
総合政策部政策局総合教育推進室です。
若者の海外留学を官民挙げて支援する「ほっかいどう未来チャレンジ基金」により留学中の立岩さん(北海道大学)から、10月の活動の様子が届きました。
立岩さんは農業大国オーストラリアの大学と農業研究機関に留学し、北海道で大規模農業を持続させる手法を学んでいます。
ほっかいどう未来チャレンジ基金HP
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ss/sky/mirai-jinzai.htm
ほっかいどう未来チャレンジ基金Facebook
https://www.facebook.com/mirachalle/
いつも応援して下さりありがとうございます。10月の活動報告をさせていただきます。
今月はVesitable Research FacilityでFree Open Dayという年に1度のイベントがありました。このイベントは名前からも想像がつくかもしれませんが、一般の人にも施設を開放して、農業技術の紹介やTIA(タスマニア大学の農業研究機関)での成果を発表するというものです。子供から大人まで全部で100人ほどの参加者がいました。
私は子供に付き添って案内をしたのですが、英語で説明することの難しさをとても感じました。大人は私の下手な英語を汲み取ってくれますが、子供は全員がそうではありません。私のほうが知識はあっても子供のほうが言葉は話せる、という状況の中で、どのようにすればスムーズに説明できるか考えながら案内しました。
特に、ドローンの操縦の仕方を教える際は、どこまでが子供にとってわかる専門用語なのかを見極めながら説明しました。
10月は日本で言うと4月にあたるので花の季節になります。週末にチューリップと桜のフェスティバルが開催されていたので参加してきました。
チューリップ祭りは、Table Capeというところにあるチューリップ農場で行われたのですが、富良野のファーム富田や美瑛の色彩の丘と同じくらいの広さにチューリップが一面咲いていて圧倒されました。
チューリップ農家さんに話を伺ったところ、チューリップは花卉用ではなく球根を輸出するために育てているとのことです。元々はチューリップ農家ではなかったそうですが、50年前くらいにタスマニアの特徴を生かした農業をしないといけないと思い、このビジネスを始めたそうです。
桜祭りはBurnieというところにある植物園で行われました。日本人が想像する桜とは少し違ったのですが、桜の風情が感じられ、多くの人が訪れていました。桜祭りの中で日本の太鼓の演奏を披露している方々がいらっしゃったのですが、結構本格的で聞き入ってしまいました。桜も太鼓にも共通して言えるのが、外国で日本人に馴染みの深いものを見聞きできると日本の良さを改めて感じることができ、自分のアイデンティティもやはり日本人だなと思いました。
そして、北半球と南半球では花の季節も逆ということを実感した月でもありました。
さらに、今月から月に1度のプレゼンテーションが始まりました。
今月は、ジャガイモの圃場で冬に積雪した雪を利用して、秋に収穫し切れなかったイモをどのようにして凍結死させるかという、いわゆる雪割り技術について話しました。これは実際に十勝地方で広く使われている技術で、北海道の冬の寒さを利用した技術でもあります。タスマニア北部は寒いものの冬はあまり積雪しないので、スタッフの方々に興味を持って聞いてもらえました。タスマニアの南部なら使える可能性があるかもしれないということも話していました。
英語でのプレゼンテーションをしたのはこれが2回目でした。普段のように言葉がすらすらと出てこないことは分かっていたので、いかに大切なポイントをまとめられるか、図でわかりやすく説明するかがポイントでした。またテーマ選びも興味を持って聞いてもらうには非常に大切だなと感じました。これらの反省を来月からのプレゼンにも生かせるようにします。