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madamkaseのトルコ行進曲

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 marnon1104@ お久し振りです (。≧ω≦)ノ!! kaseさんのお誕生日だったのですね。 お元…
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 madamkase@ Re:渡航記念日(03/16) marnon1104さん、こんにちわ。 3月に書い…
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2012年10月25日
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【10月25日・木曜日】


 バイラムの前日をArefe günü(アレフェ・ギュニュ)と言い、いわばバイラム・イヴである。官庁や学校・銀行などの公共機関は午後から休みで、昨日アッ君と一緒にあたふたとクパの渡航申請書類の間違いを直しに行ったのも、昼から役所が閉まってしまうからだった。

 間違いを書き直して貰い、どうやら新たな公印を貰って戻って来たはいいが、車がガス欠で2度もエンコというアクシデントがあって焦った。

 しかしクパが今度こそアッ君の胸に抱かれて何とか日本に行かれそうだし、やっと安心してバイラム休みを迎えられることになった矢先、コンヤからの緊急電話である。

 シェンギュルさんもお父さんに叱られ、泡を食ってすぐに出かけることにしたのも、クルバン・バイラムの大切さを思えば仕方のないことだ。日本の正月にもあたる日なのである。

 とりあえずアッ君とグランド・バザールからタクシーを拾ってホテルに戻った。私は彼に頼まれた書類をトルコ語に直す仕事を引き受けていたので、その原稿も貰って帰る必要があったのだ。

 ホテルに着いてから私はあれこれと春菜さんを受け入れてくれる家を頭の中で探しながら自問自答を繰り返していた。

 そしてついに、コンヤのメヴラーナ大通りにドゥラック(タクシープール)のあるアルトゥン・タクシーの社長アブデュラーさんに電話をかけたのだった。

 私の敬愛するコンヤの2人の男性、ヌレッティン先生とポストニシン様ファフリさんの共通の友達であるアブデュラーさんは、両親、姉二人、妻、大学生と高校生の息子二人、中学生の娘がいて9人の大家族である。

 コンヤのメラム区郊外にある丘の上の広大なレジデンス風な屋敷からは、足元にコンヤの景色が一望できる素晴らしいマンザラ(風景)があるし、ああ、ここはぜひアブデュラーさんにお願いしよう。

 しかし私が付き添っているわけでもないのに、いきなり外国人をホームステイさせてくれ、というのも・・・と躊躇する気ももちろんある。しかし、春菜さんに自分で解決せよ、と言うのも無理な話なので、私は携帯電話を取り上げた。


 結果、アブデュラーさんはあれやこれやと何も問わず即座に、

「加瀬ハヌム、あなたの客人は私の客人です。わが家で大切にお預かりしますので、何も心配しないでください」と言ってくれたのだった。

 そして彼女は、ユジェル君のサポートでアブデュラーさんと出会い、その車で自宅に連れて行って貰い、2人ともその9人家族に大歓迎を受けたのだそうだ。


 やっと安心してクルバン・バイラムの朝を迎えた私は、起きぬけに裏庭に繋がれた一頭の雄牛を見てしまった。しっかり目隠しをされた牛は、短い綱で向かいの家の窓枠に繋がれている。私も自分に目隠しをしたくなった。

 猫達が驚くのでカーテンも窓も開けずに夕方まで過ごした。例年のことなので庭で何が繰り広げられているかわかるため、料理も何もせず、残りご飯を玉子おじやにして食べたり、インスタントラーメンを食べたりして過ごした。

 夕方やっと洗濯物を干し、外猫の餌をやりに外に出ると、もう戦場は跡かたもなくきれいに元通りになっていた。

「ジャポン・テイゼ、ゲル、ゲル(おいでおいで)」と庭の向かいのセヴダさんが呼ぶので木戸を開けて入って見ると、1.5キロくらいの肉の塊の入ったビニール袋と、手作りのバクラバを手渡してくれた。

 クルバン・バイラムには、慈善・助け合いの意味もこもっていて、隣近所の、肉が滅多に食べられない家族に分けてあげるのだ。

 私はいつも食べているけど、ありがたく頂き、朝見たあの茶色いウシ君がこうして犠牲になってくれたのだから、貰った以上は料理して無駄なく食べることが必要だ、とその切り立ての肉を冷蔵庫に大事にしまった。



tamao ve arus 
ウシ君の受難を見ないよう家の中に閉じ込めていたので、猫達はご機嫌斜め。
でも、幸せなカップルもいる。タマオとアルスは相変わらずいちゃいちゃ。






   かに座さそり座いて座
かに座さそり座いて座




madamkaseのトルコ本 「犬と三日月 イスタンブールの7年」(新宿書房)                      




猫猫「チュクルジュマ猫会」猫猫





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Last updated  2012年10月30日 21時10分39秒
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