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カテゴリ:フランス料理の文化と歴史
グラスを洗浄するとき最も気を付けないといけないのは油です。ソースなどが付着した皿と共に洗浄する事は動物性油脂が付着する原因となるのでなるべく避けたほうがよいでしょう。
塩素系漂白剤は水質によってはカルシウム沈着をおこして曇ったようになることがあります。 また、日本では少ないのですが、洗浄する水が硬質であった場合にもカルシウム沈着は起こります。そのため硬質の水が主であるフランスでは、セっティングの際に酢を溶かした水を用意して、拭き布を湿らせながら什器を拭き上げています。 洗浄するにあたってカウンターやパントリーなど洗浄スペースが分けられている方が理想的です。また、ガラスは実は目に見えない細かな傷が付いています、この中に汚れが付着することを避けるためにも速やかに洗浄した方がよいといえます。やむなく、例えば夜に使用したグラスを翌朝洗浄しなければいけない場合などは、少なくともグラスの中に水を張っておくことで色素の沈着は防げます。 グラスは木綿と麻の混紡などを用いて一度目の拭き上げをします。湯に含まれるミネラル(無機物あるいは鉱物質)が残ってスポットと呼ばれる白い斑点になったり、縞模様が出来てしまうので、温かく湿っているうちに一度拭き目を済ませるようにします。洗浄する湯の温度が高い方が水分が蒸発しやすく、いたずらに布を湿らせてしまう事も避けられます。 2度目は表面に磨きをかけるよう、曇りを拭います。織り目の細かい布が好ましく、メガネクリーナーと同じ素材のタンブラークロスも作られています。 以上のようにグラスは2度拭くことになるのですが、1度目は水気を除くため、2度目はガラスを磨き上げる為に行われます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Nov 17, 2005 01:43:15 AM
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