昨日、かなり面白い発見をしました。

55サワムラー　起死回生/身代わり/ヨガのポーズ/何か＠黒帯
vs
50エアームド　ドリル嘴/どくどく/吹き飛ばし/眠る＠薄荷の実

このタイマンについて考えます。
ズバリ結論から言うと、「読み次第でサワムラーが勝てる」です。

みがきしコンボは、基本的に対面からだと、起死回生一撃で倒せないと勝てません。
例外として例えばフシギバナなんかの場合だと、
葉っぱカッターを身代わりが耐えることが出来るので、
その隙にヨガのポーズを積んで行くことで、タイマンでは勝てるようになります。

しかし、エアームドの場合は当然、ドリル嘴1発で身代わりを破壊して来るので、
そんな隙は無く、サワムラーは身代わりを連打するしかありません。
威力200の起死回生、黒帯持ちとなるとかなりの破壊力で、
大体53ガラガラや54カイリキーあたりの耐久ラインまでを一撃で倒すことが出来ます。
しかしエアームドは流石に硬く、Lv.50であっても僅かに耐えられてしまいます。
1/8の定数ダメージが1回でも入れば一撃圏内ぐらいですが、
残念ながらエアームドは撒き菱もどくどくも砂嵐も喰らいません。

つまり、単純に身代わり連打→起死回生、という動きではサワムラーは勝てません。

（※持ち物が光の粉だった場合、ドリル嘴5回のうち1回でも避ければ、ヨガのポーズを1回積むことで勝てます。
　この確率はちょうど先制のツメの発動確率と同じ、23.4％程度あります。ただ、不利は不利ですね。）

ここで、身代わりでHP調整するのを諦めて、本体で直接ドリル嘴を食らうことを考えます。

みがきしコンボに徹底的に頼っているサワムラーは、
普通なら、誤って本体が敵の攻撃によるダメージを食らってしまったら最後。
こらえるでも持っていない限り、もう二度と、残りHP1の状態を作れなくなり、
頑張ってもせいぜい威力100ぐらいの起死回生しか打てなくなる危険性があります。

しかし、敵からの攻撃ダメージが、ちょうど身代わりと同じ25％程度や、その定数倍である50％や75％だった場合、
乱数の運がかなり絡むものの、身代わりで調整出来る可能性が残ります。

エアームドのドリル嘴がまさにそれで、サワムラーに対して、70％前後のダメージを与えます。
これはつまり、サワムラーにとっては、身代わり3回分の消費に近いということです。
ということは、身代わりを1回だけ貼ってHPを25％消費したあと、
本体が直接ドリル嘴を食らうことで、残りHPをイイ感じに1桁台ぐらいに残すことが出来るということですね！

実は、これを利用することで、サワムラーは読みが成功すれば、
エアームドにタイマンで8割前後の確率で勝つことが出来ることが判明しました！！

​じたばたくん​によると、HP171のLv.55サワムラーの起死回生が威力200になるのは、HP7以下。
この状況を作るには、かなりちょうど良い乱数を引かないといけないのですが、
起死回生の威力がもし150でも良ければ、HP17までなら大丈夫になります。かなり緩くなりますね。

そして、ここで大事なのが、黒帯を持ったサワムラーは、
ヨガのポーズを1回積むことで、威力150の起死回生でもエアームドを一撃で倒せる、ということです！
（このために黒帯が必要になります。）

サワムラーが、本体が直接ドリル嘴を食らっても良いということは、
そのターンに身代わり以外の行動を選択出来るということです。
その隙に1回ヨガのポーズを積むことで、威力150の起死回生でもOKになるわけですね。

つまり、このような流れになります。

サワムラー身代わり：エアームドドリル嘴（身代わり破壊）
サワムラーヨガのポーズ：エアームドドリル嘴（ここで僅かにHPが残る）
サワムラー起死回生（威力150か200なら一撃）

サワムラーのHPは171、身代わりによる消費は42、起死回生の威力が150になるのはHP17まで。
これらをまとめると、エアームドのドリル嘴で、112以上のダメージを喰らえば良いことになります。
この確率(急所非考慮)は、​いわゆるダメージ計算ツール​にて、「残HP」の欄に112と入力することで算出できます。
ズバリ、74.36％でした。ここから急所率を引いた分が、サワムラーが勝てる確率となります！

なお、1回身代わりを貼った後のサワムラーの残りHPは129であり、
ドリル嘴の最大ダメージは126なので、急所以外でサワムラーが倒されてしまう心配はありません。
これでサワムラーが負けるパターンは、
逆にドリル嘴が弱すぎて、起死回生の威力が100にしかならなかった場合（と急所）のみです。

さて、今の計算は、サワムラーが目覚めるパワーを持っていない場合でしたが、
実際は目覚めるパワーゴーストか蟲あたりを持っていることも多いです。
その場合も計算してみました。

まず目覚めるパワー蟲の場合。サワムラーのHPは同じ171ですが、防御が少し落ちるため、
ドリル嘴で食らうダメージが少し増えることになります。
これは実はサワムラーにとって好都合で、目覚めるパワー無しよりも勝率が上がります。
上記と同様に、ドリル嘴で112ダメージ以上を食らう確率は、82.05％となりました。
しかも、最大ダメージも128なので、やはり倒されてしまう心配はありません。

目覚めるパワーゴーストの場合、サワムラーのHPは166まで落ち、身代わりHPも41まで減ります。
起死回生の威力が150になるのは、同じくHP17以上です。
つまり、ドリル嘴で108以上のダメージを喰らえばOKとなります。
この確率は、94.87％と出ました。めざ蟲よりも更に高い確率です！
ただし、今度は耐久が落ちすぎたため、逆にドリル嘴一撃で倒されてしまうケースが出て来ます。
具体的には、125ダメージ以上を食らうと倒されてしまいます。この確率が7.69％あります。
なので、急所非考慮で、サワムラー側の勝率は94.87-7.69=87.18％程度になります。
いずれにしても、これがこの中では最も高い勝率となりますね。
サワムラーは、めざパ無しやめざ蟲よりも、めざ霊持ちの方が、エアームドへの勝率が高くなるということが言えました。

まとめると、
身代わり→ヨガのポーズ→起死回生
と動くことで、サワムラーはエアームドに対して8割前後の確率で勝てるということになります。

・・・というのは嘘で、実際には初めに書いたように、読みが絡みます。
どこに読みの要素があるかと言うと、
今の動きはすべて、エアームドが単純にドリル嘴で殴って来た場合です。
でも、身代わりを貼らずに裸でヨガのポーズを積むんだったら、どくどくを打たれたらどうなるの？
という話がまだ残っています。

サワムラー身代わり（残129）：エアームドドリル嘴（身代わり破壊）
サワムラーヨガのポーズ：エアームドどくどく

この先の展開について考えます。
まず結論から言うと、エアームドがこのあとドリル嘴を打つと、その時点でサワムラーの確定勝ちが決まります。
上記の続きを書くと

サワムラー身代わり（残87）、毒ダメージ（残77）：エアームドドリル嘴（身代わり破壊）
サワムラー身代わり（残35）、毒ダメージ（残15）：エアームドなにか

この時点で、サワムラーの残HPがどう転んでも必ず15になるので、
威力150の起死回生を打つことができ、エアームドを一撃で倒すことが出来ます。
これは、サワムラーが他の目覚めるパワーを持っていた場合でも同様です。

しかし、エアームドがどくどくの後に無駄技を打って来た場合、このコースは失敗してしまいます。
同じところから続きを書くと

サワムラー身代わり（残87）、毒ダメージ（残77）：エアームドなにか（無効）

ここでサワムラーは身代わりが壊れていないので、
新たに身代わりを貼り直すことが出来ません。
結果的にここは、ヨガのポーズをもう1回積むことぐらいしか出来ません。

サワムラーヨガのポーズ（+2）、毒ダメージ（残57）：エアームドドリル嘴（身代わり破壊）

こうなるともう、サワムラーはHP調整が出来なくなってしまいます。
次に身代わりを貼ってしまうと、毒ダメージで自滅してしまうし、
ここで諦めて起死回生を打っても、威力は80しか無いので、
たとえヨガのポーズを2回積んであっても到底エアームドを倒すに及びません。
まとめると、こうです。

サワムラー身代わり（残129）：エアームドドリル嘴（身代わり破壊）
サワムラーヨガのポーズ：エアームドどくどく
サワムラー身代わり（残87）、毒ダメージ（残77）：エアームドなにか（無効）
サワムラーヨガのポーズ（+2）、毒ダメージ（残57）：エアームドドリル嘴（身代わり破壊）
サワムラーなにか：エアームドドリル嘴（これで確定でサワムラー倒れる）

したがって、サワムラーがこのコースで行こうとする場合、エアームドは
ドリル嘴→どくどく→無駄技→ドリル嘴→ドリル嘴
と動くことで、サワムラーに確定勝ちすることが出来ます。

サワムラー側はこれを回避するには、
エアームドが2ターン目にどくどくを打つことを読んで身代わりでカットするか、
もしくは1ターン目にドリル嘴を打つことを読んで、初手からヨガのポーズするかのどちらかです。
どちらも、これさえ決めれば、前半に書いたような確率でエアームドに勝つことが出来ます。

1ターン目にドリル嘴読みヨガのポーズを決めた場合、こうなります。

サワムラーヨガのポーズ：エアームドドリル嘴（70％程度削れる）
サワムラー身代わり：エアームドなにか
サワムラー起死回生（高確率で倒せる）

この1ターン目をいきなり決めることが出来れば、
もうエアームドがこの後何をしようが、サワムラーは身代わりによって自分の残HP17以下を高確率で作り出すことが出来るので、
あとは威力150の起死回生で倒すだけとなります。

ただし、読みを外して、ヨガのポーズを積んだのにどくどくを打たれたら、
あとはエアームドにドリル嘴を連打されると確定で負けてしまいます。

サワムラーヨガのポーズ：エアームドどくどく
サワムラー身代わり（残129）、毒ダメージ（残119）：エアームドドリル嘴（身代わり破壊）
サワムラー身代わり（残77）、毒ダメージ（残57）：エアームドドリル嘴（身代わり破壊）
サワムラーなにか：エアームドドリル嘴（これで確定でサワムラー倒れる）

このように、HP調整がうまく行かず、勝てません。

また、2ターン目にどくどく読み身代わりを決めた場合は、

サワムラー身代わり：エアームドドリル嘴（身代わり破壊）
サワムラー身代わり：エアームドどくどく（無効）
サワムラーヨガのポーズ：エアームドドリル嘴（身代わり破壊）
サワムラー身代わり：エアームドドリル嘴（身代わり破壊）
サワムラー身代わり：エアームドドリル嘴（身代わり破壊）
サワムラー起死回生（確定勝ち）

サワムラーが無傷でヨガのポーズを1回積むことが出来ているので、
このパターンはもう、あとは何も考えず身代わり連打するだけで、みがきしが成功して、威力200の起死回生を打てます。
このパターンはサワムラーが100％勝てます。


これで、すべての分岐を拾えたはず。
以上をまとめると・・・

・1ターン目
サワムラーヨガのポーズ：エアームドどくどく→負け確（エアームド2ターン目以降ドリル嘴安定）
サワムラーヨガのポーズ：エアームドドリル嘴→高確率勝ち（サワムラー2ターン目身代わり安定）
サワムラー身代わり：エアームドどくどく→勝ち確（サワムラーヨガのポーズから身代わり連打安定）
サワムラー身代わり：エアームドドリル嘴→以下の分岐に進む

・2ターン目
サワムラーヨガのポーズ：エアームドどくどく→負け確（エアームド3ターン目無駄技、4ターン目以降ドリル嘴安定）
サワムラーヨガのポーズ：エアームドドリル嘴→高確率勝ち（起死回生圏内）
サワムラー身代わり：エアームドどくどく→勝ち確（サワムラーヨガのポーズから身代わり連打安定）
サワムラー身代わり：エアームドドリル嘴→負け確（エアームドドリル嘴安定、サワムラーヨガのポーズ一度も積めず）

サワムラー側は、1ターン目とりあえず身代わりを貼っておくことで、いきなり負けは防げます。
が、エアームドがドリル嘴を打って来るのを読む自信があるのなら、いきなりヨガのポーズを貼っても良い、
みたいなことになりますね。

なお、この他に、どくどくはそもそも15％の確率で外れるので、
どのタイミングでもこれを引けばサワムラーが1回ヨガのポーズを積みつつ身代わり連打で勝ち確定となります。

因みにですがエアームドが鈍いを持っていたらサワムラー絶対に勝てません。
エアームドがひたすら鈍いを6回積んでしまったら、その時点で一撃で倒す術が無くなるので、
ドリル嘴連打されただけで負けます。


今回、記事を書く際に、エアームド側のドリル嘴→どくどく→無駄技の筋が見えておらず、
もしかして読みによらずサワムラー安定行動で高確率で勝てるのでは！？
と期待しましたが、残念ながらそうは行きませんでした。
が、威力200起死回生で倒せない相手に対して、裸で攻撃を食らうことを利用して勝ち筋があること自体は、
かなり面白い発見なんじゃないかと思います！

このような例は他にあってもおかしくなさそうなので、また探してみたいですね。