相手の一撃技をちゃんと確実に受けようとすると、無効化しか無い。
というか、一撃技を持ってるポケモンを「受けよう」とするのがそもそもの間違いであることが多いけど、
逆に言えば無効化さえ出来れば「ガン受けが出来てしまう」ことだってある。

例えばよくある「55カビゴン　捨て身タックル/地割れ/鈍い/眠る＠食べ残し」
これに対しては、一撃無しで地震カビゴンを受けるのと全く同じように、
「50エアームド　ドリル嘴/鈍い/吹き飛ばし/眠る」で受かる。
（※もちろん積み合いの段階で急所が出なければ（）（）（））
地震が地割れに変わってるだけだから、当然飛行ポケモンにとっては影響無し。

「50カビゴン　のしかかり/地割れ/眠る/自爆＠薄荷の実」に対しては、
「50エアームド　ドリル嘴/どくどく/吹き飛ばし/眠る＠薄荷の実」
というテンプレ型でも受けることが出来る。鈍いが無い相手にはこちらも鈍い無しでOK。

・・・とまぁガン受け出来てしまうケースもあるのだけど、そんなに多くはないので
それよりも重要なのは、「相手の30％ガチャを完全に無効化できる」という点。
当たり前なんだけど
PPも8回しか無いし、それを1回丸損に出来るのは結構大きい。
一撃技持ちを高火力で2発とかで倒し切るのも結構たいへんなので、
実際は一撃技を試合の中で3回ぐらい稼がれてしまうことも往々にしてあって
それを全部受けてしまうと結局65％ぐらいの確率で誰かしらが倒されてしまうのだけど
そこを無効化することで、そもそものチャンス自体を無くしてしまうというのは、
結構馬鹿にならないぐらいデカいなと感じた。

なので、一撃ありでは無しに比べて、ゴーストと飛行ポケモンの株が上がると思う。
ムウマとか、55ケンタロスの地震上から3発で落ちちゃうんだけど、
それでも「ケンタに後出しした上で最低1回は行動が保証されている」なんていうポケモン、
全ポケモンで見てもコイツしか存在しない。
ケンタロスもそうそう場に何度も後出し出来るポケモンでもないので、
そこから1回滅びの歌打って退場させるだけでも全然大きい。

エアームドは初め、一撃無しだと受けたり流すことが出来る物理連中に対して、
角ドリルを打たれてしまうから一撃ありでは受けることが出来なくて弱体化する・・・と思っていたけど
よく考えたら元々エアームドが受けていた対象は、角ドリルより地割れを打って来る奴のほうが多い。
結果、むしろ地割れカビゴンとか地割れガルーラとかに対して、
他よりも相対的に安定して受けられる存在として、下手したら一撃無しより強いぐらいなのかも。
もちろん肝心のケンタロスの角ドリルに弱い点が落ちるところだけど、
身代わりを吹き飛ばしで解除するとか一応最低限のことは出来て、ド起点ってわけでもないので。

そんなわけで、以前書いたカウンターハピナスも併せて、
一撃無し２０００ルールで古来から使われて来た「ハピナス＋エアームド」という受けの組み合わせ、
ぬるすぎて近年ではあまり見なかったけど、
むしろ一撃ありの方が強いぐらいなのかも知れない、と思い始めた。
Lv.55のエースが一撃技を振り回せるから、
「ハピエアで受け回しながらどくどくでダメージを回して、相手が眠るを使ったりして隙が出来たらエースの起点にする」
という超古典的な立ち回り、むしろ一撃で全破壊が出来る一撃ありの方が現実的なんじゃないかと。
ジム城しかり、オフ会しかり、最近一撃ありで積極的にハピエアの組み合わせを使っていて感じた。

話を無効化に戻すと、
逆にケンタロス以外の角ドリルは、そこからちょっと格が落ちる特殊ポケモンとかが打って来ることが多くて
（ギャロップ、ラプラス、カイリュー、アズマオウ・・・などなど）
そこに対しては今度はムウマとかゲンガーを使って無効化するのが良いなと。
電気技を弱点とする水ポケモンとかが多いので、ゴーストに電気技持たせると、割と良い対策になりそう。

どこまで出来るかはパーティ次第だけど、
出来るならパーティに1枚ずつはゴーストと飛行を入れておくと良いのかなと感じた。

ゴーストが強いのは一撃無しでも同じだけど、
ここで「飛行」という概念が出て来るのが一撃無しと大きく違うところで
それによって例えば、電気とか岩の通りが良くなる、みたいな間接的な影響も出て来るかも？

一例として、地割れを対策出来るエアームドと、ケンタロスに強いプテラを同時採用したパーティを使っていたことがあって
そこに10万ボルトカビゴンというのを使われて、ブッ刺さって負けたことがあったのだけど
これ一撃ありにおいては結構アリな攻撃範囲だな、と思ったりした。
地割れのおかげでハガネールやムウマで止まることを考えなくても良いのが大きい。


次で一旦ラストぐらいかなー