064597 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

mac a knife の日記

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Freepage List

Calendar

Archives

May , 2024
Apr , 2024
Mar , 2024
Feb , 2024
Jan , 2024
Dec , 2023
Nov , 2023
Oct , 2023
Sep , 2023
Aug , 2023

Favorite Blog

加奈枝っちの『ディ… 加奈枝っちさん
賄い婦は企んだ! mac a knife01さん
Sep 22, 2009
XML
カテゴリ:カテゴリ未分類
21人で争われたfujiyama最強アマ決定戦、
決勝トーナメントに8人がのこり、
抽選が行われた。
勝者上がりが先に奇数枠に入り、
敗者上がりが対戦相手を選べる方式だった。

「え」の字の龍は、
予選でサムライ負けを喫した、SURFを選んだ。
おっくんは、ルパンのおっちゃんを。
いずれも、
実力ナンバー1、スティングの逆山。

「よし!あたしがスティングさんを潰す!」

賄い婦が宣言して飛び込み、
自動的に、
横浜ナンバーと悠々の対戦に決まった。



敗者ゾーンでbossにトドメを刺した横浜ナンバーは、
尻上がりに調子を上げており、
悠々戦では、
空バンクでのゴールやスリークッションシュートを
立て続けに決め、
前半7-2、後半3-0で、ベスト4に進んだ。
わずか25分で終わったこの試合は、
決勝トーナメント(前後半制)での最速ゲームとなった。



スティングに挑んだ賄い婦は、
序盤の上手さを発揮。
やはり主導権を握っていた。
が、
直前FK、間接FK、
二度のチャンスをシュートミスで潰し、
前半2-7、後半3-3。
手球先球両方のライン、距離感の正確な、
スティングの高い技術に、
賄い婦は自滅してしまった。



勝ち進むごとに、
ゲームに慣れていったおっくんは、
7-5、6-2で、
ルパンのおっちゃんを一蹴。



リベンジ戦となった、
「え」の字の龍とSURFの試合は、激闘だった。
前半を7-6で取ったSURFは、
後半も優位に進め、あと1球…。
しかし、ゴール前のこの球を、
「え」の字の龍も、懸命の蹴り下げ。
下がったが、微妙な近球のへの字にのこり、
SURFがゲームボールを流し込む…、が…。

「捻らずに撞きたかったけど、
順切っちゃいました」
(順捻りを入れてしまった)

ゴールまで5ポイント以上あったゲームボールは、
フラフラと長クッションに傾き、
カコった。

「え」の字の龍は、ここから猛追。
後半を7-6で捲り、
6-7、7-6で前後半を同点で終え、
決着はPK戦へと持ち越された。

コイントスで勝ったSURFは、
PK戦、後攻を選んだ。
先攻となった「え」の字の龍は、
手球を長クッションの近くに置いた。
縦バンクではなく、
スリークッションバンクをねらう位置だ。

「朝、練習のときこの台で、
クッションを診るのにスリークッションを撞いてたから、
だいたい、読めてました。
1回めは、それを確認するのに、
少し弱めに…」

ドッ、ドッ、ドッ…
会場の全員が固唾を飲む中、
先球は、3回クッションに入ったあと、
ゆっくり、ゆっくり転がり、
「おぉ…」「オォぉ~!」
ジャストの力加減、
ド真ん中から、
ゴールポケットにポトリと落ちた。

「えぇ…~!?!???」
ラインを見るため、
「え」の字の龍の背後に立っていたSURFは、
お手本となった手球の位置、
撞点、力加減、厚み、第1クッション…、
盗むハズだったすべてのデータを、
驚きのあまり、
一瞬で忘れてしまっていた。

後攻のSURFは、
一度は長クッション傍に手球を置いたが、
考え直し、
ヘッド付近、
縦バンクをねらう位置にセットした。
スリークッションバンクは、
わずかな狂いで入らない。
そうそう入るものではない。
かなり練習した賄い婦も、
縦バンク(1点)なら、成功率は80%。
スリークッションバンク(3点)は30%くらい。
5回のうち2回、
スリークッションバンクを決めるか、
ひたすら縦バンクをミスしなければ、勝ち…
と予想していた。

SURFが縦バンクを入れつづけ、
「え」の字の龍のスリークッションバンクが
まぐれ一発で終わってくれれば、
SURFの勝ちだった。

しかし、
SURFの縦バンクは、クッションから順で開いてしまい、
長クッションに外れた。

審判を勤めたfujiyamaライダーの機転で、
先球は、
イニングがわかるよう、
黄色い1番から、青い2番にかえられた2球め…。

「スリークッションバンクは、
極端に言うと、
球がかわると入らないことがある。
(日頃あまり使われない11~15番は、
球の摩耗が少ないため、
永く使ってると小さくなるほかの球より、大きいから)
球の汚れやワックスでもかわる。
それくらい微妙で難しい」

そう話していたのは、
スリーの上級者、山手のマネージャーだが、
知ってか知らずか、
隣の台では、審判のfujiyamaライダーが、
丁寧に使用球を磨いていた。
「え」の字の龍のスリークッションバンクが
入りつづけたとしたら、
彼はまず、
コンディションを一定に保った
fujiyamaライダーの献身に、
感謝しなければ…。

「1回めで、ラインは確認できたので、
今度は少し強めに撞きました。
ショートすると嫌ですから」

「え」の字の龍がそう振り返った2球めは、
気持ち短く、
長クッションに流れそうに、賄い婦には見えた。
が、つよかった分、
押しカーブ気味に伸び、
長側のツノをわずかに舐めながら、
「え」の字の龍の2番は落ちた。

会場は、興奮につつまれた。

6点を取られ、崖っぷちのSURFは、
のこり4回縦バンク(1点)を入れても意味がない。
スリークッションバンクを入れるしかなくなった。

だが、SURFはまだ若いナインボーラー。
fujiyamaはもちろん、
ワンポケも大好きな「え」の字の龍とちがい、
スリークッションバンクは撞けなかった。
大きく外れ、
会場は落胆のため息…。

「え」の字の龍がこのあとミスしつづけても、
SURFがのこり3回中、
2回決めて追いつくことは難しく、
勝敗はすでに決したようではあった。
しかし、
「え」の字の龍は集中を切らさず、
3球め、赤の3番も、
ポケットの中心を綺麗に通した。

「どこまで入れつづけるか見てみたかった」(紫パンサー)

だが、3球めもSURFが失敗し、
PK戦9-0で、
喝采の中、「え」の字の龍が準決勝に進んだ。



(つづく…)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Sep 24, 2009 04:13:37 PM


Profile

mac a knife

mac a knife


© Rakuten Group, Inc.