テーマ:海外生活(7782)
カテゴリ:「共」育
昨日は、市の主催で「グローバル市民の地域づくり」として、
外国人市民会議と、国際協力講演会がありました。 講演会の講師が、ベナン出身のZOMAHOUN RUFINさんでした。 ゾマホンさんのホームページ 以下、黒字は、講演内容の抜粋です。 “欧米”といった表現をはじめ、できるだけ、 ゾマホンさんのお言葉のままにしてあります。 「 」内の文字は、ゾマホンさんが漢字で板書された言葉です。 アフリカは、石油や金、ダイヤモンドなどの地下資源も豊富で、 世界でもっとも豊かな大陸。 しかし、今、もっとも貧しい大陸。なぜか。 ZOMAHOUNという名前には意味があるが、 RUFINは生後、キリスト教の洗礼により、 与えられた名前で、意味がわからない。 美人は、見た目ではなく、心の美しさ。 日本の良さは、経済力でも技術力でもなく、 周りの人たちのことを思いやる「集団主義」にあった。 近年、欧米化が進み、「個人主義」化が進んだ。 欧米化は心がない、弱肉強食の社会。 日本は、アメリカの51番目の州になろうとしているのか? ブッシュ前大統領は、イラクで靴を投げつけられた。 世界からの、先進国の代表に対する、怒りの表れ。 核を所持していなかったイラクへの戦争に協力した、小泉政権の問題。 安全は、理想的な人間社会。 日本の美は、安心して暮らせること。 ゾマホンは、身分証を携帯すれば、 日本国内、どこへでも安全に、自由に行くことができる。 アメリカでは、自分と家族を守るために、銃の携帯が認められている。 幸せになるため、日本の良い文化「集団主義」、 平和、侍精神を、永永と守らなければならない。 ベナンの平均年収は$600であり、経済的には貧乏だが、 心は、ベナンの方が先進国。 人間的だし、行きたい場所へ、安心して行ける。 これは、伝統的文化の影響。 幸せになるために、日本人はもっと賢くならないと、 マスコミや、一部の政治家から馬鹿にされる。 日本の歴史を身につけ、文化を大切にしないと、 アメリカの51番目の州になってしまう。 自分の言動が、周りや世界に どのような影響を与えるか、考えてから行動する。 約1,000年前、アラブの人々が、 イスラム教の布教のため、アフリカに侵入。 モロッコ、チュニジア、エジプトなど、北アフリカから、 アフリカの人々は、南へ追いやられた。 約700年前、欧米の人々が、 キリスト教の布教と、石油や金、ダイヤを目的にやってきて、 奴隷政策が400年間続いた。 1 言葉 2 着物 3 食文化 4 宗教 を奪った、「非人間化」だった。 その後、植民地政策が300年続いた。 日本は1910~1945年の35年間、韓国を植民地にした。 名前を奪ったのは良くなかったが、重工業、軽工業を残した。 当時の国内予算の6割を東南アジアに使い、 技術を教え、欧米による搾取から守った。 欧米のアフリカに対する300年の植民地政策は、 開発の悪影響、搾取のみで、技術を教えていない。 1884~1885年に欧米により、アフリカは分割され、 (ゾマホンさんの)ヨルバ民族は、 ベナン、トーゴ、ナイジェリア、ガーナなど、数カ国に分けられた。 親戚に会いに行くのにも、パスポートが必要となった。 アフリカの多くの国では、公用語が旧宗主国の 英語やフランス語であるように、まだ植民地政策が続いている。 グローバル化により儲けたのは、欧米と東南アジアの国々であり、 アフリカにとっては、新たな植民地化だった。 経済危機をはじめ、今の世界を救える、 アメリカにNoと言えるのは、憲法9条を持つ、日本のみ。 “アメリカにNoと言える”のは、 石原都知事が言っているような意味ではない。 軍隊をつくるのは、間違い。 日本は、北朝鮮との問題解決のために、 なぜ、アメリカと話さなければならないのか。 韓国、中国との教科書問題は、大人としての対応が必要。 当事国の有識者の智恵を持ち寄り、解決の方法を探るべき。 講演費は、ベナンに建てた学校の、文房具となる。 皆さんがこうして招いてくださったおかげで、文房具を買うことができる。 感謝の気持ちを表すことが大切。 ≪会場からの意見≫ ベナンが1960年に独立できたのも、我々日本人の先人たちが、 310万人の尊い犠牲を出し、アジアとアフリカの解放のために戦ったからだ。 そのため、オバマ大統領の出現も、10年早めることができた。 ≪ゾマホンさんの答え≫ ありがとうございます。 「人間性、愛情」(と、大きく板書) 人間性、愛情に基づかないと、世界の問題は解決できない。 人間性、愛情のある教育をしないと、世界はもっと危険に陥る。 平和が、何より大事。 欧米に搾取されていることに、発言できるのは、日本だけ。 アフリカで異論を唱えれば、旧宗主国の企業や政治家たちが、 現地の国民を操り、そのリーダーが暗殺される。 日本国憲法をマッカーサーに押し付けられたという意見もあるけれど、 平和憲法を受け入れた、当時の日本人は偉かった。 ベナンの識字率は25%。 日本人の多くは、世界を知らなすぎる。 もっと世界を知ってください。 もっと貧しい人のことを知り、みんなで、幸せになりましょう。 以上、ゾマホンさんの講演と、会場からの質疑応答であり、 歴史観や平和に対する考え方など、黒字に対するご意見、ご批判を コメントいただきましても、私は、お応えは控えます。 皆さん、それぞれのお考えがあるでしょうしね。 もう少しお話しをまとめていただけたら、90分をもっと有効に使え、 たくさんの情報をいただけたのではないかと思います。 でも、タレントさんですし、アフリカンが日本語で 90分お話しされるだけでも、すごいことですね。 ゾマホンさんは、来日される前、北京に留学されていたそうで、 途中、中国語を書いたり、話したりもされていました。 フランス語、英語など、6ヶ国語を話せるそうです。 派遣前訓練で受けた講演のなかに、 「アフリカの発展を阻害した大きな要因は、人を作ってこなかったこと。 アフリカの人たちは国という概念が乏しく、 自分や家族、せいぜい部族のことしか考えない人が多い」 とのお話がありました。 ゾマホンさんみたいな方もいらっしゃるのだなと、 改めて、教育の可能性と魅力を感じました。 アッフリカ~ アフリカ~ 今日もぽちっぽちっと応援ありがとうございます お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 9, 2009 02:23:32 PM
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