|
カテゴリ:我が家の秘密のお話
さて、別居騒動のその日夜、僕は殆ど鼾をかかなかったらしい。
そうすると、いきなりトーンダウンする配偶者。 やっぱりさあ、家族が一人一人全部自分の部屋を持って、そこに引きこもるのって寂しいじゃん。 それにあんたをあの寒い北側の部屋に追いやるのも、何だかね~。 だから、この部屋に居てもいいよ~なんて言う。 勢いで頼んだ書棚はキャンセルしたらしい。 デスクの方は、支払いも済んでいるのでとりあえず持って来てもらうけど、ベッドの移動は無しにするという。 え?こちらは、すっかり一人暮らしの気持ちになってるのに、今更そんな事言っても。 う~ん、まあ僕としては別に北の部屋でも構わないよ。夏に涼しくて良いしさ。 夏になると、南向きの寝室は暑くて、体感温度が15度違う我ら夫婦は、冷房を入れる入れないで諍いが絶えないのだ。 まあ、アンタがそう言うならそれでも良いか・・。 そういう訳で、木曜日に無事に別居が完成した。 住んでいたら快適である。 以前、書斎で仕事をしていて眠くて仕方なくなれば、ちょいと仮眠とフローリングの上に寝ていたが、今度はすぐ横にベッドがある。まあ、仮眠のつもりが永眠になる危険性はあるけども。 ところで、自分の部屋で独立宣言をしたカズであるが、実はその翌日から寝室へ戻って来ている。 彼が寝るベッドは僕の寝室へ来てるので、彼は床の上に布団を引いて配偶者の隣りに寝ている。 で、夜があけるとそそくさと、掛け布団を持って自分の部屋に退散。 寝室で寝てる痕跡を、僕や兄弟に悟られまいとしているらしい。 実は彼が自分の部屋で寝ると言い出したのも、ヒロキやミドリに「4年生にもなって、まだ母ちゃんと同じ部屋で寝たいんか?」とからかわれたのが発端らしい。 なにくそと独立宣言したものの、1日で里心がついてしまったと言う訳。 それでも、見栄があるのでヒロキとミドリには知られたくないらしい。 あいつらは、休みの間は昼まで寝てるからそれも可能だろうけど、新学期始まればいずれバレるって。 父ちゃんは優しいからばらしたりしないぞ。 ご飯の時に、1日で寝室へ帰ってきやがって、お前がしょうもないこと言わなかったら、よけいな出費せんでもすんだのに、なんてそんな事絶対に言わないよ。 言わないから(疑)。 君のおかげで僕も別居に成功したんだからさ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|