Music Creator 2
先日お知らせしたように、楽天特価6,980円、送料945円の商品。取り敢えずパソコンで音楽をやってみたい方には、入門ソフトとしても手頃だと思います。オイラのように、デモ程度に作れればよいというニーズには充分です。マニュアルは厚いものと薄いものの2冊、オンラインヘルプも充実しています。ただ、初めのうちは訳が分からないと思います(^_^;人それぞれと言いますか、パソコンで音楽をするに当たってどういう作業をするものなのか? について抱いているイメージが人によって違います。対して、この手のソフトは「こうやるものだ」というスタイルを多かれ少なかれ押しつける傾向があります。このため、「オレがやりたいことはそういう事じゃない」というイライラがありまして(^_^; オイラの場合、把握するのに1年かかりました。もちろん、このMusic Creator 2に先だって使っていたのがフリーのMuseだったこともあり、WYSIWYGなインターフェイスで扱えるソフトとはかなり勝手が違うことから、違和感が払拭できなかった面は拭えません。どうも、Music Creator 2の思想としては、サンプルやSession Drummerといったプリセットされた断片をつぎはぎして音楽を作る点に重きを置いているようです。対して、当方がその手のサンプルなどを聴いてもイマイチ欲しいものではなかったり、それらを聴いているうちに、むしろ自分が再現したいイメージがかき消されていくような苛立ちに繋がりました。また、入力画面にピアノ・ロールを選ぶと、キーボードをプレイできない当方には訳が分からない上、譜面の画面だと、タイの入力が出来ないなど厄介な問題に直面しました。タイについて付言すると、例えば小節末に16部音符を入力、それにタイを付けて、次の小節に4部音符を入力したい場合、タイを入力するアイコンがなくて途方に暮れます。色々マニュアルを調べたところ、入力した16部音符のプロパティで「デュレーション」を変更して、4部音符と16部音符分の数値を入力すれば、表示はタイ付きになる、という仕組みのようです。ある範囲をコピーして貼り付ける場合の「区切り」が、上のような事情で、小節ではなく、その前後の音の切れ目になります。これ、初めは便利そうな気がしたのですが、声部によってシンコペになっていたりなっていなかったりすると、声部毎に処理する必要が出てきて、かえって煩わしいと思えることも出てきます。また、マウス操作に敏感です。リハ・マークとは別に、音のまとまりを「クリップ」としてユーザーが単位づけることが出来ます。そして、そのまとまりを丸ごと移動・コピー・貼り付け出来るのです。ところが、マウスでぞんざいに処理すると、貼り付けしたいところから数クリックずれてしまうとか(^_^; 結構大変です。このため、範囲を選択したら、右クリックで貼り付け先をどうしたいのかを細かく設定して上げた方が、失敗は少ないと思います。更に困るのは、自分が以前作った曲からクリップを流用できないこと。Music Creator 2では、編集するファイルを「プロジェクト」と呼ぶのですが、一度に開けるプロジェクトが1つだけなので、他のプロジェクトからクリップを流用することが原理的に出来ないようです。こうしたこともあり、当方の場合は、基本的な作編曲作業はPrintMusicで済ませ、それをMusic Creator 2に取り込んで細部を仕上げる、という使い方をするわけです。例えば、フェルマータのタメを伸ばすためにデュレーションを長くするとか、ダイナミクスの加減をするとか。なので、菊池の言葉を借りれば、音韻情報はPrintMusicで、音響情報はMusic Creator 2で、それぞれ編集、という言い方になるかもしれません。菊池の言葉というのは、こちらから借りたものです。『憂鬱と官能を教えた学校』ただ、これは上でも述べたように、ソフト開発者がユーザーに期待する使い方を、当方がしていないことに起因するだけですから、一般の方が当方のような問題を抱えることは、まずないんじゃないでしょうか?サンプルやSession Drummerの断片をつぎはぎして、キーを移調すればそれで曲のようなものは仕上がってしまいます。ですから、クラブ系の音楽に雰囲気が近いものを仕上げたいなら、このソフトですんなり作れるのではないか? と思います。何より安いですから、パソコンで音楽を作るのがどういうものなのかを体験してみたいならうってつけでしょう。また、もしオイラのような使い方をする人がいるなら(^_^; なおのこと高機能のDTMソフトはいりません。この低価格なもので充分使えます(*^_^*) 楽天特価6,980円、送料945円です。使ってみれば分かりますが、この手のソフトはとにかく機能がたくさんあって、自分が主に使う機能がなんなのかを把握するだけでも大変です。いきなり高価な物を買うよりは、初めての人ほどこういう低価格なものから試してみるのがよいかと思います。