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日経が年初に市場関係者に「期待する企業」のアンケートを取りますが(一番下を参照のこと)、そこで取り上げられた企業は株価パフォーマンスが悪いという噂があります(苦笑)。
ちょうど9月と1年の2/3を過ぎたところなので、検証してみたいと思います。 上位5社です。デジタル・アーツ、私が保有しているフィンテックG、クリエイト・レストランツ、国際計測器、一休、です。 みごと、国際計測以外が、日経平均(225)、およびJasdaQ指数に負けています! ジンクスは生きていましたね(って、自分の保有銘柄もあるので笑い事ではないのだが、上方修正しても株価が下がる市況では笑いにするしかない)。 Jasdaq指数は年初来40%近くの下落に対して、日経平均は10%程度以内の下げでとまっています。大型優勢のトレンドの相場だったといえるでしょう。先月あたり、小型にもお金が回ってきたかのような兆候があったのだが、あっという間にもとのトレンドになりました。 唯一勝っている国際計測器は「バランシングマシン」を製造するメーカー。時価総額390億円ぐらいで、この4年売上で17%程度、40%を超える利益成長(今期は27%程度)で、現在の四季報予想ベースではPER23倍程度。PBRで7倍、配当利回り1.8%。 ===国際計測に関する情報(Eトレードより引用)== 【設立】1969.6 【上場】2001.2 【特色】遠心力のバラツキを測定する『バランシングマシン』大手。自動車業界が主力販売先。海外生産も 【連結事業】バランシングマシン82、シャフト歪自動矯正機10、他8【海外】70 【増 配】主力のタイヤ関連試験機は出遅れあるが中国需要拡大支えに順調増。好採算のバランス測定装置など2ケタ好伸で稼ぐ。増収効果で輸送・人件費等販管費増吸収。為替益(1$110円想定)見込まず。純益最高更新。中間配開始、連続増配。 【新分野】部品メーカー向け材料試験機など新製品開発に着手。新分野の自動車メーカー向け試験機の拡販強化で成長目指す。 【本社】206-0025東京都多摩市 === なぜ、国際計測が勝てたのかよくわからないですが、相対的にPERが低かったことも大きかったのでしょうか。好業績の発表をカタリストにして、バリュエーションが切りあがったのかと想像します。その他の銘柄は、覚えている限り、PER50倍で評価されているのは当たり前な状況だったので、成長率とのPEGとかは関係なしに、バリュエーションに調整が入っていたのではないかと想像します。 その他、気になった銘柄も見てみました。J社の-80%という株価パフォーマンスには、信じられない気持ちになりました。 株価は市場がつけるので、発行体に一概に責任があるとはいえないが、1月からのホルダーは泣いているだろうなあ。 ===1月5日の日経の記事=== 今年期待の新興企業――市場関係者アンケート、独自技術に高い評価。2006/01/05, 日本経済新聞 朝刊, 16ページ, 有, 1270文字 デジアーツ首位、大手ネット圏外に 日本経済新聞社は証券アナリストや機関投資家ら三十八人に、新興三市場の上場企業の中から「二〇〇六年に期待する企業」を選んでもらった。上位には独自の技術や事業モデルを持ち、高い成長が見込まれる企業が並んだ。企業買収で多角化を目指す楽天など大手ネット企業は上位から漏れ、市場関係者は本業の競争力に着目している。 首位は有害サイトの閲覧制限ソフトを開発するデジタルアーツ。ネットの普及で出会い系サイトの利用などが社会問題となっている。パソコンメーカーと協力して普及を進めており、「拡大が期待できる市場のナンバーワン企業で、他社の追随が難しい」(住信アセットマネジメントの羽賀誠シニアファンドマネジャー)との声を集めた。 〇六年三月期の連結経常利益は前期単独比二・四倍を見込む。株価は昨年一年間で三・四倍に上昇、予想株価収益率は約二百三十二倍だが、「成長性を考慮すれば割安」(国内ファンドマネジャー)との声が多い。 バランス測定装置を開発する四位の国際計測器は、自動車のタイヤを高速で回転させ性能を評価する世界的にも珍しい技術が評価された。市場関係者の多くは「アジアなど海外販売が伸びそう」と成長性を期待する。 五位のアドバンスト・メディアは音声で携帯電話サイトを検索できるなどの技術を持つ。電子部品の極小チップに電極を立体的に塗布する機械を開発するプロデュースは七位。他社が追いかけにくい技術や商品を持つ企業は総じて評価が高い。 不動産や債権の証券化を手掛けるフィンテックグローバルや立地に応じて様々な業態の飲食店を開発するクリエイト・レストランツは、事業モデルが評価された。 前回の調査では、インデックスや楽天など買収をテコに業容を拡大するネット関連が上位に入ったが、今回は漏れた。楽天はTBSとの資本・業務提携をめぐる攻防、インデックスは前八月期の経常利益予想の下方修正などが影響したもよう。市場関係者は買収企業が必ずしも高い成長企業とは考えていないようだ。 【表】2006年に期待される新興企業 順位 企業名 事業内容 点数 1 デジタルアーツ 有害サイト閲覧制限ソフトの開発・販売 20 2 フィンテックグローバル 証券化商品の組成・紹介 12 3 クリエイト・レストランツ レストラン・フードコートの開発・運営 11 4 国際計測器 バランス測定装置開発・販売 9 5 一 休 高級ホテル・旅館の宿泊予約サイト運営 8 5 アドバンスト・メディア 音声認識システム開発 8 7 ワークスアプリケーションズ 業務用ソフト 6 7 プロデュース 電子部品製造 6 7 ファンコミュニケーションズ ネット広告 6 7 ディー・ディー・エス 指紋認証機器大手 6 7 サイバーファーム 情報システム 6 7 エフアンドエム 記帳代行・情報提供サービス 6 7 イリソ電子工業 電子機器用コネクター 6 7 イー・トレード証券 ネット証券 6 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年09月30日 09時02分54秒
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