テーマ:ヴィッセル神戸(4886)
カテゴリ:vissel kobeな日々。
先だっての興野レッズblogさんの、この言葉が気になっておりまして。
一昨年のオフト時代の浦和に似ているような そう、今のウチは程度の違いこそあれ、オフト時代の浦和に似ている。 深くラインを敷いて役割分担を徹底してリスクを最小限に抑えて、 攻撃は前線の運動力と得点力に期待する。 文章力がないので少々ネガティヴな印象を与えてしまっていることを ご容赦いただきたい。 上記のようなスタイルは少し前まではイタリアリーグで ごくありふれたスタイルであり、『勝てる監督』カペッロが好むスタイルだ。 違うとすれば、設定したプレスラインを超えたら徹底的にボールホルダーを絡めとる点、前線の選手が超人的な得点力(決定力)を持っている点だ。 往々にして、本質とはディテールの徹底なのかもしれない。 話を舵を切ろう。 今年の神戸はまず失点を減らそうという意思統一の下、 5バックに近いスタイルで望んでいる。 両ウイングバックが思い切って上がれないのは そのポジションでボールが奪われると一気に数的不利になるためである。 これまで最終的にはバウルというJ有数の足を持ったプレーヤーのカバーリングにより多少の守備のミスはカバーリングが効いてたのだが、今年はその足がない。 3バックの裏を取られるとリスクが大きいため、最終ラインがかなり低めに設定されている。 数字で表すと3-4-1-2という布陣の3-4と1-2の『間』のスペースを 薮田、スガの運動量でカバーしている状態で、中盤のキープ力が高ければ高いほど その『間』は大きくなっている。 薮田はパスレシーバーとしても機能しなければならず、 スガは相手のキープレーヤもマークしなければならない。 さらに相手が一気にサイドのプレーヤーが張ってきたら、 守備の人間には常時数的不利の状況に追い込まれる。 これがC大阪戦の後半開始のピンボール状態と浦和戦の前半だった。 C大阪戦は驚異の集中力と気持ちでなんとか耐え切ったが、 浦和戦ではタテヨコにどんどんはいりこんできて即座に修正することは難しかった ようだ。 大宮戦は直接観戦したが、大宮には申し訳ないが負ける試合ではなかった。 監督に言うポゼッションは他の試合に比べて高かったからだ。 今度はそのポゼッションの話。 ポゼッション(ボール支配率)が高い状態というのはフリーで貰うボールの受け手が多い状態。 それが成立する条件は攻撃において数的有利にいないといけないので、 中盤の人数が多いほうが機能しやすいと言える。 したがってチームコンセプトをポゼッションフットボールとするならば、 中盤の選手が多い今の神戸は理屈の上では機能しやすい状態だ。 しかしこれが機能しないのはウイングバックが上がれないこと、ボランチが上がれないことに起因する。 その機能しない原因は簡単ながら上に書いたことに起因する。 前線と守備陣が離れてることでプレスがかからず、前線にボールを収まらないので ボランチ、ウイングバックが上がれず、結局前線の選手だけでなんとか点を取ろうとする結果、亀のように守られたら崩しきれないという課題が残っている。 攻撃と防御は表裏一体であることを痛感させられる。 そもそも松永監督は4-4-2がやりたかったそうだ。 これはよくいわれるようにサイドに攻守二人ずつ構えてバランスがいい点、 カバーに行く人間も二人以上に出来る点が優れているからである。 それでも、今期3-5-2に踏み切ったのは昨年の形がうまくいっているからだ。 4-4-2にはめ込んだ場合現在の薮田のポジションが自動的に右になる。 彼の適正は現在のトップ脇が仕事場と考えると、使えない。 では右サイドの適任はカンジョがベストなのだが、今度は右サイドバックがいない ここに小島がいればハシェック体制のようなことも出来るのだが今はいない。 現実的な判断で現在の形になっているのは分かる。 だが、ポゼッションを標榜しながら組織として機能せず、 またカウンターの形もままならないのであれば、やり方もまた再考の余地があるのではないかとも思う。 ベストのメンバーがそろうのであれば4-4-2も悪くないと思うのだが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年03月22日 18時05分36秒
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