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行こか戻ろかイギリス生活

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2005年02月25日
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今日からヘレスフラメンコフェスティバル、短期講習の初日だ。私は、初級者コースのソレアと、超初級者コースのヘレスのブレリアを2時間ずつ、これから6日間受講する。とりあえず本場なので、受講するレベルはロンドンに比べてちょっと控えめ。ただ、ブレリアに関しては、一度本物のヘレスのブレリアを基礎から習ってみたくて、これはとても楽しみにしてきた。

街の劇場の中に設置された臨時の事務所で登録をすませ、写真付きの学生証みたいなものを発行してもらう。この登録証で、毎晩Teatro Villamarta(Villamarta劇場)で行われるパフォーマンスにもフリーパスだ。既に6日間、ま、2階席ではあるが生徒全員の席が用意してある。

ソレアのコースが行われたスタジオ 朝10時から12時までの一コマめは、Villamartaから歩いて10分程のところにある小さな劇場で、初心者コースのソレアを受講する。このコースの先生は、コルドバ出身のInmaculada Aguilar先生。クラスの始めに、このコースを通じて各人の交流が深まる事を望んでいるというような挨拶があった。そしてさすがヘレスフラメンコフェスティバルの公式プログラム、ギターとカンテが別々で、二人とも勿論プロだ。

最初は準備運動から。音楽に乗せて先生を真似ながら腕を動かす。その後軽く足馴らし。生徒は、日本人の方数名を含み、中国系等アジア系の姿が目立つ。今のところどれが中国人でどれが日本人なのかは不明。

ソレアの練習に入る前に、一応今までソレアの経験があるか先生が確認したところ、大半の生徒が手を挙げた為、コンパスを軽くパルマで確認して終了。
早速ヤマダの練習開始。基本パターンより若干難しい程度だ。その後、コンパスにあわせてマーキングの練習。先生の手の動きは力強いというより、美しさを強調した感じ。フラメンコを踊るのは久し振りなので、なかなかリズムに入っていく事ができないし、腕の練習も暫くしてないのでちょっとオロオロしてしまう。私はいつも肩が開ききっておらず、何だか慌てて踊っているように見えるので、今回の目標は肩から腕にかけて余裕を持って美しく見える動きを学ぶ事だ。
ということで、肩の入れ方とか腕の上げ方等を注意しながら練習。先生の形は肩の線から腕の上半分までが綺麗な四角で大変美しい。

他の生徒は、初心者クラスとはいえ動きがこなれた人が多い。中には本当に初心者の人もいるようだが、平均で練習生生活3年以上といったところだろうか。劇場の床はいい音出してくれるし、気持ちのいい練習だった。
最後に少しエスコビージャの練習に入ったが、動きは大変基本的なもの。何だか余り心配しなくても良かったな等と思った。

Villamartaの近所のジム内にあるスタジオに移動して、2コマ目は1時から3時までブレリア。ブレリアはロンドンでもいろいろ習ったが、ブレリアといえばやはりヘレス。一度、本マもんのブレリアを習いたくて、今回の目標はブレリアの根底に流れている精神構造を垣間見る事。先生は、ヘレス出身のJuan Antonio Tejero。
このクラスでもアジア系の姿が目立つが、プラス、何と言っても観光旅行系のおフランス人女性4人組が目を引く。彼女らには今のところ何の恨みもないが、これからは「おフランス人形4体」とこっそり呼ぶ事に決める。(フランス人というだけで、何か迷惑をこうむりそうな予感がしてしようがない)。

もちろん超初心者コースのこのクラスには、正真正銘、本物のビギナーも来ていて、基本のヤマダのステップから教える。誰がどのレベルで参加しようと勝手だが、もう一つ上のクラスにすれば良かったとちょっと後悔。でも、先生が基本の動きを何度も繰り返し手を抜かずやってくれるので、私は手の動きを中心に練習。学ぶ事はたくさんある。

今日はヤマダの練習とブレリアステップの練習が中心だったが、おっ、ブレリアステップをしながらスカートを左右に持ち替える振りが入ってきたぞぉ。これは常々練習してみたいとおもっていたので、とてもいい機会だ。ヘレス育ちの先生の動きから、あのふざけ倒す感のあるブレリア独特の雰囲気を充分に堪能。やはり来てよかった。

夕方、街に出て入ったフラメンコショップでマントンを購入。私はどうしてもバラが好きなので黒地にバラ柄の刺繍の入ったものにした。115ユーロ也。
それにしてもさすがフラメンコの故郷、フラメンコショップの数の多さに驚く。今日だけで既に3件みかけた。これは余程気を付けていないとうっかりスカートも買ってしまいそうだ。

夜はVillamarta劇場に、Ballet National de Espana(スペイン国立舞踊団)のショーを見に行く。振り付けはJavier Lattore。音楽はフラメンコというよりクラシックだったが、衣装のセンスも良く、とにかく集団での動きの美しさを追求したステージだった。

群舞でしか生きられない生き物の私は、練習生生活の年数を重ねる毎に群舞の窮屈さを感じる今日この頃であるが、今日のダンサー達は群舞の美しさを知り抜いた生き物だった。情熱とかパッション(あ、同じか)には一見無縁のようであるが、基本に忠実な動きが集団でとても美しい。そしてあのターン。テクニックの有無を見せつけるバロメーターはターンである、と、ターンができない私はひがみ半分にいつも思うのだが、彼らは軽く3回転はしていた。彼らがタブラオで踊る姿はステージからは想像できないが、きっとソロでも充分やっていけるに違いない。同行の友人は観賞用と形容していたが、顔、スタイルはもう抜群。きっと厳しい入団審査を経て、舞踊団内部のやっかみや嫌がらせやいざこざも通り抜け(そんなのないかも知れないが)、今ステージに立っているのだ。と、国立舞踊団物語を頭で勝手に作り上げてしまうほど、各人のものすごい努力が垣間見れるパフォーマンスだった。

ショーの内容はクラッシックバレエの幻影に悩まされ、フラメンコを踊りたくても踊れないという苦悩を現しているようだった。公演の中ほどで、バレエ代表のソロダンサーとフラメンコ代表のソロダンサーが二人並んで踊るなど、笑える場面もあった。

前半の最後に出てきたアレグリアスは秀逸。名前はわからないが、あの裾をゾロゾロ引きずるドレスを見事にさばいていた。それから、普通のフラメンコのギタリストとカンタオーラが、舞踊団にあわせて舞台用のきちんとした衣装を着せられていたのが何だか笑えた。

最後のアンコールの手拍子はイギリスなどで聞く単調な拍手の連続ではなく、パルマ。足も3拍子ごとに自然に入るし、さすがフラメンコのお膝元、このときばかりはフラメンコで足と手を同時に打ち鳴らす練習をしていて本当に良かったと思った。





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最終更新日  2005年03月06日 08時00分49秒
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