プレ爺ちゃんごみ周辺物語7~プレ爺ちゃん~ →→お話の始めへ 「ヘイヘイ!そこの爺ちゃん、いったい何やってんだよ!!」 今日も和やかに「あら、こんばんは♪」なんて 挨拶も聞こえる収集車停車場で突然聞こえる この罵声。 何事と振り向いてみれば、 あんたもその爺さんとそう変わりはないんじゃない?と 突っ込みたくなるナイスミドルなプレ爺ちゃん一人が 腰を折りまげて紙くずを拾い上げている爺ちゃんに 居丈高に話しかけている。 「勝手に人んちのごみかき集めた上に、 こんなに道散らかしてよ~!お前ら見たいのがいるから、 ごみの収集がつかなくなるんだろ!まったくいいかげんにしろよ!」 中腰の痩せた爺ちゃんに、恰幅のいいプレ爺ちゃん。 丁度プレ爺ちゃんが覆いかぶさるようにして話しているのも手伝って、 今にも手が出るんじゃないかとヒヤヒヤするほどの勢いだ。 事は、リサイクル痩せ爺ちゃんが収集車が来る前までに 自分の集めたごみを整理しきれずに、 通り道の一角を邪魔する形で道にごみを放置する形になってしまった ところから始まった。 って、別にそのままって言うわけじゃない。 そこに転がっているごみは、はがき一枚残さず拾って マイリヤカーに乗せて帰ってゆくのである。 本日は思わず大量で、 そんなに手早く処理し切れなかったというだけだ。 100歩譲って、プレ爺ちゃんに理解を示すとだな。 まあ、こういう爺ちゃんは汚く汚れたランニング一枚ですから。 手だって汚れて真っ黒。下手すりゃ裸足。 その上、人んちのごみ集めてお金儲けてるわけだから。 このあたりじゃめずらしい一軒屋に住んで、 趣味は実益を兼ねた早朝ランニング。 車は走れば何でも良いけど、Bから始まる車以外は乗ったことがないねえ♪ そういやお隣の駐在で来ている外国人とはお英語で話す仲とくりゃあ、 (って、ここまで書くとあまりに嫌味ですね。笑) 社会の底辺ともいえそうな仕事をしている人の生活なんて なかったことにとは言わなくても、見なかったことにしたいのに、 本日は運悪く、そっちの人が道に店(?)広げて威張っていたんじゃぁ、 思わず文句のひとつも言いたくなるってもんさ。 「パイセ~パイセ~」(ごめんごめん) と誤って、とりあえず下のごみを拾って退散する爺ちゃん。 きっと先の角を曲がったあたりまで行って、 もう一回荷を積みなおすのだろう。 ポトポトと紙を落としながら去ってゆく姿が哀れである。 と、ここでプレ爺ちゃん、 リサイクル爺ちゃんを追いやっただけでは気が済まず、 今度は収集車のおじさんたちに食って掛かった。 「なんであんなの放って置くんだよ。ごみを回収するのはあんたらの仕事だろ? あ~ゆ~のを放っておくから、台湾の景観はどんどん悪くなるんだ」 ってあんた、そこまで言ったら、 今日は何嫌なことがあった?? 何をそんなにイライラしている? 景観はどうか知らんが、とりあえず、この場の雰囲気悪くしてるのは あんただよと突っ込んでやりたくなる。 続き読みますか? ジャンル別一覧
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