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カテゴリ:試写会
28日、神保町の一ツ橋ホールにて「サーフズ・アップ 日本語吹き替え版」を鑑賞した。 客入りは6~7割くらいでかなり寂しい状況、客層はCGアニメと言う事で、小さな子供から制服姿の女子高生、年配の方まで様々な客層だ。 映画の話 新人サーファーのコディは“サーフィン・ワールドカップ”で優勝すれば、欲しかった称賛と尊敬を手にすることができると信じていた。しかし、老いぼれサーファーのギークと出会ったことにより、コディは必ずしも試合で優勝した者だけがチャンピオンとは限らないことに気づかされる。 今回見たのは日本語吹き替え版。小栗旬、山田優、マイク真木、清水ミチコらが吹き替えのキャストで、オリジナル版ではシャイア・ラブーフ、ジェフ・ブリッジス、ジェームズ・ウッズが吹き替えている。 映画の感想 まず、この映画の構成が面白い。主人公となる新人サーファーをドキュメントチームが追う構成で、絵作りもドキュメントタッチが用いられている。カメラの揺れ、早いズームやパン、レンズに入り込む光の反射など様々なドキュメンタリー作品でみられるカメラの癖が取り入られていて面白い。海のシーンではカメラのフレームの影や、レンズについた水滴まで再現する懲りようだ。ドキュメント手法なので、過去の映像はニュースフィルムを再現してセピア調のカラーに傷だらけのフィルムに変わる。この辺はピクサーの「Mr.インクレディブル」でも使っていた手法だ。 CGの出来には文句の付けようの無いクオリティで、ペンギン達の羽毛のフワフワ感と光沢感、背景となる風景のリアル感、水の再現性も素晴らしい。ペンギンのキャラクターはデフォルメされたアニメ的で、チキン・ジョーはクレイアニメっぽい造形だ。 映画の内容はピクサーの「カーズ」と似た話で、南極の新人サーファーが、サーフィンのワールド・カップが行われるペングー・アイランドで伝説のサーファーと出会い成長する物語で話的には大道なのだが本作はひねりが効いていて、ドキュメント手法を取っているので随所に登場人物のインタビューが挿入される。この辺がシニカルで大人の観客はいいとしても、子供の観客はどう見るのか気になった。迫力あるサーフィンシーンは、サーフィンファンの方も納得の出来なのでは。 日本語吹き替え版について 主人公のコディに小栗旬が声を充てているのだけれど、悪くは無いのだけど喋っている小栗旬の顔を思い出してしまうのが難点だ。これはアニメ作品の多くが有名タレントを使って作品のネームバリューを上げたいのは判るけど、喋っている人の顔が思い浮かんでしまうのは声優としてはバッドチョイスなのではと思うし、日本の若者言葉で喋るコディにはかなり違和感を感じた。それに対して山田優とマイク真木は旨い!特にマイク真木はプロの声優かと思うほど旨いし味がある。マイクの歌も聴けるのでマイクのファンの方は必見の作品です。 映画「サーフズアップ」の関連商品はコチラをクリック。 【NDS】サーフズアップ 【Wii】サーフズアップ 【PS3】サーフズアップ キサラギ スタンダード・エディション / 小栗旬 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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