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テーマ:辛口映画批評(354)
カテゴリ:マスコミ試写
ガマの油 プレミアム・エディション 映画の話 一晩で巨額の金を動かすデイトレーダーの矢沢拓郎(役所広司)。ある日、一人息子の拓也(瑛太)が、少年院から出所する幼なじみの秋葉(澤屋敷純一)を出迎えに行く途中、交通事故に遭い、意識不明の重体に陥る。事故に動揺する拓郎と妻の輝美(小林聡美)。だが同時に行くあてのない秋葉をしばらく引き取ることになった。そして翌日、事故のことを知らない息子の恋人・光(二階堂ふみ)からの電話に出た拓郎は、本当のことを言えないまま、思わず拓也のふりをしてしまう…。 映画の感想 私は役者としての役所広司が大好きだ!しかし監督としての役所広司はどうなんだろう?映画はオープニングからリミッターが外れた役所広司の演技にドン引きである。数々の名監督作品に出演してきた役所広司は、きっと監督に良いところを引き出されて際立つ役者だった事が本作を見て伺える。 出演者に関しても役所一人が際立つ存在であり、息子役の瑛太に至っちゃネタバレになるので書きませんが、物語冒頭であんな事になってしまい、ずぅーっとあんな状態なので瑛太目当てで見に行ったファンの方々は脱力してしまうだろう。それに本作で共演シーンは無いものの瑛太と八千草薫の組み合わせは西川美和監督「ディア・ドクター」と被ってしまっている。公開時期がほぼ同時期と言うのも何とも間が悪い。 映画自体もこれと言った展開も無いまったりとした展開で眠気を誘う。それにしてもあんな状態になってしまった息子の代わりに、息子の彼女に息子に成りすまし電話で受け答えする親父の姿はかなりお寒い状況であるし、気がつかない彼女もどうかしているぞ!映画全体を見ても力みすぎて空回りしている部分もあるし、イメージ先行型で先走り気味な部分もあり監督としての力量はまだまだであろう。結局美味しい所は全てかっさらってしまうのは役所本人である所を観ると、役所広司は「自分が大好きなのだろう」そんな事を思ってしまう作品である。 映画「ガマの油」の関連商品 ガマの油 ガマつながりで・・・。 【新品】邦画DVD パコと魔法の絵本[通常版] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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