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テーマ:辛口映画批評(354)
カテゴリ:オンライン試写会
yahoo!動画さんのオンライン試写会にて鑑賞しました。15.4型のノートパソコンの小さい画面に、無線LANの調子が悪いのか動画がフリーズしたりスライドショーになったりの悪環境での鑑賞です。
サンシャイン・クリーニング 【DVD】 映画の話 シングルマザーのローズ(エイミー・アダムス)は、ハウスキーパーの仕事をしながらオスカー(ジェイソン・スペヴァック)を育てている。彼女の妹(エミリー・ブラント)はいまだにアルバイト生活をしながらの実家暮らし。ある日、息子が小学校を退学になったのをきっかけに、姉妹は事件現場のクリーニングというヤバそうな仕事を始める。 映画の感想 あまり知られていない職業に着眼した点は良いが、その仕事ぶりの描写が中途半端であるのが残念だ。本作はあくまでもどん底人生を這い上がる二人の姉妹とその家族の物語であり、私が思っていた物語と違うもので肩透かしを喰らった形である。 映画は自殺や事故で亡くなった人の場所をクリーニングするという珍しい仕事にスポットが当てられている。しかし今年2月公開 ザ・クリーナー 消された殺人でもまったく同じ職業が主人公の作品がある。どちらが先にアイディアが生まれたかは不明であるがとても間が悪い。それも両作品とも、この職業が紹介されたラジオ放送からアイディアが生まれたそうだ。という事は多分、両作品の製作者が同じ放送を聴いて映画が製作された事になる。「ザ・クリーナー 消された殺人」はプロの仕事ぶりが逆手に取られて殺人事件に巻き込まれるサスペンス作品であったのに対して、本作はお金の為にその変わった仕事をしなければいけなくなる、二人姉妹を中心とした一風変わったホームドラマになっている。 同じ職業を扱った作品であっても、その仕事ぶりは雲泥の差なのが可笑しい。プロ仕事としてキッチリと現場を浄化して、血生臭い凄惨な現場をスタイリッシュな編集でビフォーアフターをキッチリと見せた「ザ・クリーナー」に対して、本作はど素人がいきなり現場に入り仕事を始めてしまう。そして仕事現場のビフォーは出てくるがアフターが無い、彼女達の仕事ぶりが描かれていないのは致命傷であり観客として納得出来ない。 珍しい職業にスポットライトを当てるといえば、本年度アカデミー賞外国語映画賞を受賞した「おくりびと」は、ちゃんと珍しい職業の仕事ぶりを丁寧に描きリスペクトしたおかげで感動に繋がった訳である。本作はその辺がまったくアバウトなのが駄目である。 まぁ本作は二人姉妹の生き方に主眼が置かれているので、先に書いた様な珍しい職業に対してのHow To物を期待してしまうと駄目なのだろう。主人公の二人姉妹の生き方にも共感できず、映画に対して期待しすぎたのも良くなかったのだろう。唯一良かったのはショーン・ペンを弟に持つマイケル・ペンの書いたスコアだ。カントリーやアコースティックを主体としたスコアが凄惨な事件現場の緊張感をほぐしてくれた事だろう。しかし個人的には先にも書いた職業に対してのアバウトさとリスペクトが感じられないのが残念である。 映画『サンシャイン・クリーニング』の関連商品 オリジナル・サウンドトラック『サンシャイン・クリーニング』/サントラ[CD] ◇新品DVD◇02P25Jun09 リトル・ミス・サンシャイン ダウト ~あるカトリック学校で~ 重い扉を押し開くと、『おとぎの国』から『現代のニューヨーク』へ。ウォルト ディズニー スタジオ ホーム 魔法にかけられて 2-DISC・スペシャル・エディション お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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