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テーマ:辛口映画批評(354)
カテゴリ:劇場2010
プレミアスクリーンの客入りは3~4割ほど。「高校生¥1000」キャンペーンを行っているせいか客年齢は若い。一番後ろの席に陣取った女子高生と思われる若い女子集団が上映中に普通の声でしゃべってうるさい。何故彼女達は黙って映画を見れないのだろうか?
【送料無料】パラノーマル・アクティビティ第2章/TOKYO NIGHT【Blu-ray Disc Video】 映画の話 アメリカ旅行から戻って来たばかりの春花(青山倫子)は、弟の幸一(中村蒼)と父親の3人暮らし。ある朝春花が目覚めると、部屋の物が知らないうちに移動していることを察知する。彼女は弟の悪ふざけだと決めつけるが、幸一は自分はやっていないと言い張ったため、部屋にビデオカメラを設置して事の真相を確かめることにする。 映画の感想 フジテレビ深夜枠で不定期に放送するフェイクドキュメンタリー「放送禁止」の長江俊和監督作品という事で期待をして見たが、可もなく不可もなくと言ったところだ。作品の設定はほぼオリジナル版を踏まえた設定で、まるでデ・ジャヴのようであり長江監督も「パラノーマル・アクティビティ」と言う与えられた枠の中で個性を発揮出来ずに、無難なオリジナルの焼きまわし的な演出に終始してしまった。これから鑑賞される方は一応オリジナル版は見ておいた方が良いです。 以下ネタばれ注意 映画前半~中盤まで、まるっきりオリジナルの設定を東京に置き換え、カップルが姉弟になり、カメラの台数もオリジナル1台に対して本作は3台とバージョンアップしている。登場人物もオリジナルはたしか4人だったところが、本作では姉弟+父親、弟の友達3人、霊のお払いをする神主と助手、タクシーの運転手と病院の職員という10名になった。 物語は何故か一般家庭には不似合いなライト付きの立派なビデオカメラで自分撮りをする弟の姿で幕を開け、アメリカで事故に遭い両足を複雑骨折して車椅子生活になってしまった姉がタクシーで自宅に帰ってくる。姉の部屋は妙に鏡が多く、家族の食事風景もビデオカメラをテーブルの上に置き映像を収める不自然な設定がしばらく続き、姉・春花が「寝ている間に車椅子が勝手に移動した」と言う告白で、弟は姉の部屋に盛り塩を施してビデオカメラを勝手に仕掛ける。翌朝、盛り塩は不自然に崩れ広がっていた。 ここから先は正にオリジナルにそっくりな映像表現となる。姉の部屋を定点から撮影した青み掛かったビデオ映像にはタイムコードが右下に表示され無駄なシーンは早送り映像となる。そして、重要なシーンは標準スピードに戻り核心に迫る、と言ってもオリジナルと同じように重低音が鳴り響き、怪音がしたり、扉が勝手に開くといった怪現象が起こる。はじめは姉の部屋だけだった怪現象は食卓や弟の部屋でも起こり始め、弟の部屋にも定点カメラで撮影が始まり、姉と弟の部屋が左右対称に2画面表示になる。あまりの怪現象の酷さに弟がお祓いを依頼する辺りはいかにも日本人的な選択である。お祓い後、怪現象は収まったと思わせておいて数日の沈黙の後、怪現象は再び起こりだしてエスカレートしてしまう。 しかし、驚いた事に本作はちゃんとオリジナル版の続編になっているとは思わなかった。私はただオリジナルの設定を日本に置き換えたリメイクなのかと思っていただけに、物語後半に姉がアメリカで起こした交通事故の真実を告白した時に、私の頭の中のモヤモヤがパッと晴れ、点と線が結びつく感覚を味わった、この辺の脚本は実に上手い、思わず「その手があったか」とニヤリとしてしまった。 本作の見所はラスト10分位であろう。複雑骨折で歩けないはずの姉が異音と共に立ち上がり、極めて不自然な姿勢で歩き出す展開は正に“ジャパニーズホラー”的な展開になり始める。まぁ、本作はこの10分の為に我慢してきたと言えるだろう。「あっ」と驚く急展開と、これまた不自然な霊安室の定点カメラ映像はなかなかである。それにしても本作を見て素直に「怖い」と思える観客が羨ましい。あまりにも酷かったオリジナル版で免疫がついた私にしても、パターン化された恐怖演出には苦笑いするしかなかった。 映画「パラノーマル・アクティビティ第2章」関連商品 【23%OFF!】パラノーマル・アクティビティ 【WARNER THE BEST ¥1500】(DVD) 【発売日お届け!2010年12月22日発売】 【23%OFF!】パラノーマル・フェノミナン(DVD) 【23%OFF!】パラノーマル サイキック(DVD) 【23%OFF!】パラノーマル・エンティティ(DVD) パラノーマル・ビギニング 【DVD】 パラノーマル・エンティティ2 【DVD】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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