笑いすぎて 食べすぎて。(その2 ~ベッラヴィスタ・ラウンジ朝食 と シルクロードガーデン など)
(…その1から続く)ディズニーシーのパークが一般開園時刻を迎え、ハッピーエントリー開始の時とは桁違いの数のゲストがピアッツアトポリーノに流入してくるのを見届けてから、私達は部屋を出て スペチアーレルーム&スイート宿泊特典の朝食会場となっているベッラヴィスタ・ラウンジに向かいました。エレベーターを経てものの数分もかからぬうちに店頭に到着して名前を告げると、すぐにテーブルまで案内していただくことができました。さて。ベッラヴィスタラウンジの朝食ブッフェは昨年6月からガラッと内容が変わったということで、席に着くと今朝はキャストさんから大変ていねいな説明がありました。以前の朝食ブッフェとの一番の違いは、メニューが「自分で作るサラダ中心」になったということ。店内中央にそのサラダカウンターがあり、ベースとなる様々な野菜やきのこ類の他、トッピングになるような海藻や魚介類やチキンやコールドミート、チーズやカポナータやオリーブ、フルーツなどが用意されていました。ドレッシング数種類の他に良質なオリーブオイルや塩や香辛料なども置かれていて、いかにも「イタリアの朝食」といった感じです。もちろん、以前よりは種類は減ったものの 前菜のようなものや卵料理、ブイヤベースのような具だくさんのスープなどもパンやヨーグルトやジュース類と一緒にバーカウンターの方に並べられていました。デザートの用意もありましたよ。そしてそして、朝食ブッフェとは別に料金を支払うことにはなりますが、スパークリングワインや赤白のワインも注文できるようになりました。(朝から! ですよ!)好きなように盛り付けた私のお皿。朝食というよりはランチの前菜の魚介マリネサラダみたいになりました。なので当然 スパークリングワイン(フランチャコルタ)もお願いしてみましたよ~(!)実は、ベッラヴィスタ・ラウンジで朝食をとる際 いつも「このお店のこの朝食内容なら絶対スパークリングワインが合うのになあ…」と心の中で密かに思っていたので、長年の夢が叶って個人的にはとっても嬉しかったです。ゲストも少なくゆったりとしたベッラヴィスタ・ラウンジでの朝食を終え、部屋に戻ったのは10:30頃でした。それから私達はバルコニーに出て、ホテルミラコスタ宿泊時恒例の「部屋での記念撮影」をしました。見上げれば どこまでも青い空。お天気が良すぎてついつい笑っちゃうほどです。気温もこの時期としては高いんじゃないかな? 今日の舞浜は完全に「初夏」の気候のように感じられました。(ガラス窓にプロメテウス火山と青空が映っていましたよ!)バルコニーで、室内の窓辺で、と時間をかけて何パターンもの写真撮影をした後は、カーテンも窓も開け放したまま そよぐ風や室内に流れ込んでくるパークの音楽を楽しみながら部屋の中を片付けつつ荷物を整えました。そうして最後にもう一度 バルコニー越しのパークを眺めながらコーヒーをいただいて、私達は部屋を出ました。 11:50頃のことでした。荷物を部屋に置いたまま出発する手配はしたもののチェックアウトの手続きはまだしていなかったので、私達はそれから5階のサローネ・デッラミーコへ。(現在はホテルミラコスタでも レセプションやサローネに立ち寄らなくても部屋で出発前にクレジットカード精算することが可能になっているのですが、「いや、わざわざ画面通してやらなくてもサローネすぐそこなんだから行って精算すればいいじゃん! サローネ行きたいし!急いでないし!」と夫が言うもので。ごもっともと言えば ごもっとも なのですけどね。)間もなく12:00になろうかというサローネ・デッラミーコ内は、チェックアウト手続きするゲストよりもむしろ休憩しがてらプリチェックインに訪れたゲストの方が目立つような状況で 大変静かで落ち着いて過ごすことができましたよ。その後の私達はいったんディズニーシー&ホテルミラコスタを離れ、お買い物と用事を済ませるためにイクスピアリへと向かいました。再びホテルミラコスタに戻ってきたのは13:40くらい。ホテルエントランスへと続く見慣れたこの坂も、お天気の良いきょうの青空の下では光の加減も影の出方もいつも私達が通りかかる朝の時間帯とは違っていて何か新鮮でした。ホテルに入館した後は、お昼ごはんのためにシルクロードガーデンへ行きました。お昼ごはん って言っても、さきほど10:30まで朝ご飯食べていたのであんまり空腹にはなっていないのだけれど。(私はスパークリングワインまでいただいちゃったしね!)でも、最近めっきり席が確保しづらくなってしまったシルクロードガーデンなので、行けることになったら行っておかないと後悔しそうですからね~公式サイトによれば現在シルクロードガーデンで提供しているランチメニューは「コース」っていうよりなんだか飲茶っぽいみたいだし、それならコースより軽いだろうし、そんなにお腹空いてなくてもきっと美味しくいただけるよ!…と思っていた私達。入店後メニューを眺めて、その「飲茶っぽい」と思っていたスペシャルメニュー、「“ダッフィー&フレンズのカム・ファインド・スプリング!”カントニーズランチ」というのを注文したのですが。これがまあ、ボリュームがあるうえにいつものコースとちょっと勝手が違い、もー大変~ でした。注文を済ませると可愛らしいトレイがセットされ、そのあとすぐに人数分の前菜盛りプレートがドドーンとテーブルにやってきました。この細長い前菜のお皿、内容としては…小さな丸いお皿のが焼売、花椒ソース。四角いお皿が自家製叉焼、紫キャベツの甘酢漬けとシナモン風味のお豆。足のついたグラスの中身はイタヤ貝とお豆腐、紹興酒のジュレ添え。背の低い透明の器の中は季節野菜(スナップエンドウ、長芋、筍など)を青さ海苔ソースで和えたもの、上にとびっこをトッピング。「どうぞお召し上がりください。このあとお料理もお持ちします。」とキャストさんがおっしゃるので まずは前菜からね~ と食べ始めようとしたところ、2~3分後くらいには温かいお料理までテーブルにやってきてしまいました。せいろに入った花巻も。シルクロードガーデン定番のお料理が三種。「海老のチリソース」「大山鶏の蒸し物、ナンプラー葱ソース」「真鯛と帆立貝柱と季節野菜(本日は黄パプリカ、エリンギ、紅大根など)の炒め」。「こちらでお料理は全てです」とキャストさん。できあがったテーブルの まあ豪華で賑やかなこと。これで二人分。あとから出てきた温かいお料理は一皿一皿(一人前)が少量に見えますけれど、以前のランチコースで提供されていたお料理一人前よりも量は多いんじゃないかと思います。さらに、花巻は「おかわり自由」だというのですからね~かなりのボリュームだということがおわかりいただけるでしょうか。いやあ。そんなに空腹でなかったせいもありますし私達がもう若くないせいもあると思うのですが、正直なところ テーブルいっぱいに並べられたお料理を見ただけで視覚的に「おなかいっぱい」になってしまって、ちょっと戸惑ってしまいました。あとですね、こんな調子ですから中高年の私達は食べ進むのに時間がかかってしまい 前菜を食べ終えて温かいお料理に手を付ける頃にはすっかり冷めてしまっていて、せっかくのシルクロードガーデンのできたてのお料理を一番良い状態で楽しむことができず、少し残念に思いました。いつものようなコースだったら時間をおいて一皿ずつ 出来たてのものを少しずつテーブルまで持ってきていただけるので、量が多くても空腹でなくても合間におしゃべりなどしているうちに結構食べられるのですけれどね~今回のメニューもせめて「前菜」と「お料理」の提供の間を10分程度あけて提供してくださったら、温かいお料理の良さをもう少し味わえたかな と思います。(でも、全てのお皿をテーブルに並べて「じゃじゃ~~ん!」と披露するのが今回のメニューのコンセプトかもしれないので、注文してしまったゲスト側としては何も言えないのですけれど。)まあ、ひとつひとつ持ってこられるコース料理よりもこんな感じで一気に全部持ってきてくれた方がいい という方もきっといらっしゃるでしょうし、人の好みはいろいろですからね。今はきっと試行錯誤の時、メニューだけでなくシルクロードガーデンというお店の在り方そのものもいろいろ試している時期で、今後きっと何かしらの変化があるのかもしれませんね。と。まるで全部食べ終わっちゃったみたいに締めちゃいましたけど、このランチにはちゃんとデザートもあったのです。可愛らしいデザートプレート。左の丸いのはイースターの卵に見立てたマンゴーとジャスミン茶のソルベ。右のはオレンジムースに八角風味のジュレ、フレッシュフルーツ。ソースは蜂蜜レモンソースとのこと。春を見つけにやってきた(エッグハントかな?)ダッフィーとお友達もお砂糖菓子になって登場です。「カム・ファインド・スプリング」というランチメニューのタイトルを一身に背負っているかのようなデザートでした。とにかく想像以上におなか一杯になって、お店を出たのは15:20過ぎ頃でした。シルクロードガーデン入店からここまで一時間半も経っていません。以前のようにシルクロードガーデンのランチタイムがコース主体だったら、とてもとてもこんな短時間ではお食事を終えてお店を出ることはなかったでしょうから、今回のような提供方法は「ゲストの回転を良くする」という目的もあるのでしょうね~ きっと。ホテル開業から今年で丸23年。携わる人が入れ替わればお店だってホテルだって変わっていく。―― 時間の流れは止まらない 止められない。ここ舞浜ではホテルミラコスタ自身すらも時空を旅する大きな船だってことを 忘れちゃあいけないのよねー… ロビーに出て、ミッキーの乗る帆船と天井画を仰いで、そんなことをあらためて私は実感してしまったのでした。ベルデスクに行って荷物を用意していただき、車に積み込むお手伝いをしていただいて、私達がホテルミラコスタの正面玄関から旅立ったのはまだ16:00になる前のことでした。大型連休中の しかもチェックインタイムに重なる時間。ロビーからエントランスにかけて今日この時間のミラコスタはなんだか慌ただしい様子で、いつもの去り際のような感傷的な気分に浸る間もなく、私達は珍しくあっさりと舞浜の丘の上のホテルをあとにしました。私達の結婚記念日に絡めての舞浜滞在は今年は二泊三日、それも二泊とも今まで宿泊したことのないタイプのお部屋となりました。(「未体験」のことってまだまだ際限なくあるものです。)いつもならキャンセル期限直前になって「ゴールデンウィーク中で宿泊料金も割高だし、前泊はやっぱりもったいないかな~」と悩んだりするところですが、今回はほぼ迷うことなくそれも決行。レストランも 宿泊者特典枠も利用してS.S.コロンビア・ダイニングルームとマゼランズの両方、内容が新しくなったベッラヴィスタラウンジの朝食に加えてシルクロードガーデンまで、「かなり豪勢になっちゃうけど行けたらいいな」と思って多めに予約していたお店には結局全部いくことができました。それもこれも、今までだったら「予約できているけど全部は贅沢すぎるからひとつにしよう。残りはまた次の機会でいいよね?」と考えたであろうことも、最近はうっすら「次はもう無いかもしれないから いま機会を得られたんだったらいま行っておこう」と考えるようになってきたからです。10年前、20年前には思いも及ばなかったことだけれど、年齢を重ねるとこういう心境の変化が起こるものなんですねえ。そして年齢を重ねても 健康不安を抱えるようになっても、もう少しの間はマイペースで舞浜を訪ねたい。年に数回くらいはパークも楽しみたいし、起ころうとしている新しい変化も見てみたいと思ってしまうのです。ありがたいことに ここ最近の舞浜には、だんだん無理ができなくなってきた私達のような年代の者でもなんとか楽しめるように助けてくれるプランやシステムが続々と登場してきています。そんなものの恩恵も受けながら近いうちにまたこの舞浜の地に戻ってこよう 必ず。控えめながらも貪欲な私は、また今日もそんなことをひとりこっそり考えながら 家に帰ったのでした。(おしまい)** シルクロードガーデン の “ダッフィー&フレンズの カム・ファインド・スプリング!” カントニーズランチ **・前菜・中国蒸しパン・海老のチリソース・真鯛と帆立貝の炒め・大山鶏のスチーム 葱とナンプラーソース・八角香るオレンジムース マンゴージャスミンティーソルベ ・・・・・・・・・2024年4月1日~6月30日(7000)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇