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燐光群創立25周年記念公演
ワールド・トレード・センター WORLD TRADE CENTER as in Katakana 作・演出:坂手洋二 出演:中山マリ 川中健次郎 猪熊恒和 大西孝洋 江口敦子 樋尾麻衣子 向井孝成 久保島隆 杉山英之 小金井篤 秋葉ヨリエ 阿諏訪麻子 安仁屋美峰 高地寛 伊勢谷能宣 嚴樫佑介 西川大輔 吉成淳一 武山尚史 鈴木陽介 小宮孝泰・ED VASSALLO たった一日で世界が変わるわけないじゃない。 2001年9月11日、あなたは何をしていましたか。 もしもその日、マンハッタンにいたとしたら、どんなふうだったと想像しますか? 知っているのは、あなただけでいい。 決して報道されることのなかった、その日の出来事。 『天皇と接吻』から8年、アメリカと日本の「現在」が交錯する。 ニューヨーク、マンハッタン南端の世界貿易センターに、二機の旅客機が突撃した2001年9月11日。「同時多発テロ」と呼ばれる事件が起きたその時、同じマンハッタンにいた日本人たち。静かな朝に、伝わってくるニュース。噂。電話。テレビの映像。窓外にただよう薄い煙……。そして、「現場」付近からの報告……。行き交う消防車。粉塵の臭い……。彼らは次第に、何が起きたかを知ってゆく。そして、一部にしか知られていない「ある噂」が伝わってくる。その場所から彼らは待避を始めようとする。しかし……。 世界の状況と、日本人および日本以外の土地で生きる日本人について、この十年余、ニューヨークとの関係が深い坂手洋二が大胆かつ細心に書き下ろす新作です。坂手は1996年から2003年までニューヨークの「OCS NEWS」で社会時評を連載し、それは評論集『私たちはこうして二十世紀を超えた』に収められています。今回、独自の調査によって「その日」の出来事を見直し、隠された事実、じっさいにマンハッタンで当日に巻き起こった「第三の攻撃」という「噂」についても触れるなど、ドキュメンタリー・ドラマとしての側面も持ちます。現在にも繋がる「現実」を描くため、演劇的な仕掛けを駆使し、新たな表現に向かいます。 最新作『放埒の人はなぜ「花嫁の指輪」に改題されたか あるいはなぜ私は引っ越しのさい沢野ひとしの本を見失ったか』で見事なアンサンブルを見せた劇団の俳優陣に加え、今回、次の二名の客演を迎えます。 小宮孝泰……星屑の会メンバーとしてすべての公演に出演する他、豊富なキャリアを持ち小劇場から大劇場まで幅広く活躍している。ひとり芝居『接見』(作・演出○水谷龍二)は、エディンバラ演劇フェスティバル、ロンドン王立演劇アカデミーなど海外での上演の他、現在も国内で巡演しており高い評価を得ている。 ED VASSALLO(エド・バサロ)……2000年チャールズ・ボウマン演技賞(新人部門)受賞、本年は「オフ・ブロードウェイのトニー賞」と言われるオビー賞を受賞している、若く実力のある俳優。今年2月に開幕した『屋根裏』(作○坂手洋二)のオフ・ブロードウェイ版(『The Attic』59E59 Theater)での演技も各紙で絶賛され、脚光を浴びている。 (劇団HPより) 第15回北九州演劇祭参加作品。 この会場には珍しく、指定席。 われわれはE列でかなり後方の席だったが、なにせ劇場自体が小さいので、舞台は間近に見える。それでも普段は最前列に陣取るものだから、やや後ろから観ている感じがした。 ほぼ満席。比較的年配客が多い。 いわゆる9.11同時多発テロの一日を、日系情報誌の編集部の一室のみを舞台に朝6時から描く。 アンダースタディーとして待機するブロードウェイ役者の役、エド・バサロを除いて全員日本人なので、台詞のほとんどは日本語なのだが、ひとりエドのみ英語で喋りまくる。彼の台詞は日本語の字幕が出るが、猛スピードで喋りまくるために表示時間が短く、読み取れないことが多々あった。 そのエドが劇中行うワークッショップが、意味不明。途中で居眠りしてしまった。 これがなければ、平田オリザ風の静かな演劇になって、その方が良かったような気がするが。 終演後のロビーには、作者の坂手洋二はじめ関係者の顔がちらほら見えて、あちこちで挨拶が交わされていた。 物販コーナーには坂手の戯曲がずらりと並んでいた。戯曲は買わず、激安千円のTシャツを購入。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/11/18 10:41:21 PM
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