ボーダーコリーMIX君の旅立ち
日曜日はいくつかの面談が入っていましたが諸事情によりふたつの面談がキャンセルになり年末に管理所から引き出したボーダーコリーMIXのケンちゃん(仮名)だけとなりました。この仔は、飼主からの持込み犬なので通常でしたら即日、又は翌日に殺処分のはずでしたが担当した役場の職員さんからのご連絡で、奇跡的に命拾いした仔です。 年末から一時預かりは会員さんにお願いしましたがお世話はとてもとても大変だったと思います。ほとんど躾もしてなく、お散歩も連れて行ってもらえなかったのかな、引きが強く、私はほんのちょっと散歩しただけでギブアップしそうでしたが一時預かりさんは朝晩2回、毎回1時間のお散歩と一通りのトレーニングもしてくださっていました。本当に長い間、ありがとうございました。<散歩も大はしゃぎです・・・コレコレ勝手に穴を掘ってはいけません・・・> この仔はMIXで体も小さめですが、もともと、ボーダーコリーは1番運動量のいるといわれている犬種で理想は、一日4~5時間の運動が必要とされています。本当に大型犬に長けた方しか飼えない犬種だと思います。新聞に掲載した際には、容姿の可愛らしさから高齢の方からのお問い合わせや、「子供が面倒見ます」と言う方など、たくさんのお電話を頂きましたが、なかなか最適な譲渡先が見つかりませんでした。 でも、翌日の最後にこの仔にとって理想的なご家庭からお電話を頂きました。なんと、お庭がポニーの牧場だそうです。ボーダーコリーは元々牧羊犬ですからね、お庭で大好きなかけっこも運動も思いっきり好きなだけ出来ます。お電話だけでも充分に人柄が分かる方でしたので宮崎市から3時間、こちらまで迎えに来て頂くことになりました。この仔は、ある役場の職員さんから命を助けられましたが新たにこの仔を迎えてくださった方もある役場の職員さんのご家族でした。本当に良いご縁に心から感謝いたします。 でもね、まだまだお試し期間中・・・、なんせやんちゃなボーダー君・・・、一番の課題は先住犬と仲良くできるかに掛かっています。 月曜からは雨なので、まだ牧場を思いっきり走れていないかな、この一週間は遠くから「無事に仲良くできますように・・・」と祈る日々です。 可愛がってくださった大好きな一時預かりさんとお別れ、新しいご家族にお渡しです。新しいご家族の娘さんは今年から獣医学部に進学されるそうです。将来は、どうぞ優しい素敵な獣医さんになってくださいね。ボーダー君のその後はまたご報告いたします。