2008年 9月号くまんパパ 「短歌人」9月号掲載作品 町すぢの門ごとに咲く紫陽花の七変化見ゆつばらつばらに *1 宇宙花のたなばたつめと天の川越えて玉梓交はすウェブログ *2 直会の神酒はきうりの浅漬で清らに飲まむ夏は来にけり 一合の二合の酒は星肆の耀ふ夜半へ持ち越されつつ 初版本白雪姫は実母とふグリム童話の鈴香容疑者 *3 「毒林檎おいしいんだよ」図らずも哲学的なことを言ふ吾子 *1 つばらつばらに:くわしく。じっくりと。稠密に。ちなみに、「つばら」は「椿」と語源的関係があるともいわれる(「つばらき」(緻密な美しさの木)?→「つばき」?)。 *2 たなばたつめ:棚機つ女。織女。織姫。琴座ベガ。 *3 11月号「作品月評」欄に選出。 【歌人・藤原龍一郎先生評】 グリム童話の初版本はとても残酷な物語が揃っているという。白雪姫も毒りんごを食べさせたのは実母だったのか。それを現在の実子殺しになぞらえている。批評性を買う。 著作権を有します。 © 2008 Kumanpapa Daddy Bear All rights reserved. ジャンル別一覧
人気のクチコミテーマ
|