英語上達完全マップ―初級からTOEIC900点レベルまでの効果的勉強法
著:森沢洋介
「これであなたもすぐに英語ペラペラ!」
「聞き流すだけであなたは既にネイティブ・スピーカー!」
ネットを見ていると、こんな宣伝文句がたくさんあります。
胡散臭いにもほどがありますが、英語を勉強している身にとって、
「もしかして、本当にいいのかな…?」と思ってしまう教材もあります。
(ゴルフの石川○くんが推薦!の教材は特に思ってしまいました)
しかし、本書は最初からそんな幻想を見事に、そして明快にぶち壊してくれます。
私を含め、一つの言語を楽して習得したい一瞬でも感じてしまった甘い学習者は、
間違いなく本書で目が覚めます。
レバレッジメモ
幻想から現実的なトレーニングへ
幻想1:英語は母国語(日本語)を覚えたように、楽に、努力なしに習得すべきだ
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外国語を覚えるときに大きな障害になるものは「母国語の干渉」。
私たちが母国語(日本語)を覚える以前は、頭には他の言語が入っておらず、
白紙の状態であったので、日本語的世界観が出来上がってしまうと、
外国語の発想などが受け入れがたくなる。などの理由から、
ある程度の年齢に達した学習者の英語力を上達させるには、
母国語を習得したプロセスを参考にしながらも、異なった方法を見つける必要がある。
幻想2:英語が話される国に行けばすぐにうまくなる
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海外で英語が上達するのは、ネイティブ・スピーカーとのコミュニケーションの絶対量が増すから。
しかし、ある程度の基礎力を持っていなければそもそもコミュニケーションができない。
海外に行く前に、多少妥協しても、TOIEC600を越え、
1対1の対話では、相手の言っていることがほぼ理解できるレベルには達しておくべき。
そしてこのレベルは日本にいながら到達することが出来る。
幻想3:短期で英語がマスターできる秘策・教材がある
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そんな方法が本当にあるのなら、どんなにひっそりとやっていても口コミで広がり、
マスコミが取り上げ、教育機関も注目するはず。
しかし、実際には「らくらく英語マスター」やらを謳った商品は
ひっそりどころか莫大な宣伝費用をかけて世に出されている。
それにも関わらず、日本人の英語力に大きな変化は見られない。
少なくとも、現時点では英語の特効薬は存在していない。
日本で英語を上達させる人の特徴
・英語を身につけるための基本トレーニングを知っている。
・基本トレーニングを、必要な量、実行・継続している。
では、英語を身につけるための基本トレーニングとは?
●音読
●短文暗唱・瞬間英作文
●文法
●精読
●多読
●語彙増強・ボキャビル
これらをこれから勉強していきます。
英語上達完全マップ