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カテゴリ:プーケット生活
その日は日曜日だった。
お昼頃にハッチから、前の日に家の車に忘れた荷物を取りに来がてら遊びに行ってもいいかとの電話がありその数時間後3人の子供をつれてやってきた。 ハッチ家の末っ子ヤマのお目当ては家にあるプレステ2。 ずっと前からナルトのゲーム(ナルトは日本のアニメのキャラクター)をやりに来たかったらしい。 我が家はななっちが生まれて以来少しの間子供の出入りを遠慮してもらっていたが、彼女も先日めでたく2ヶ月となったのでそろそろ世間の荒波?にもまれてもいい頃かと思い、近頃は少しづつ外出したり、子供たちを家に呼んだりするようになった。 ということで久々にやってきたハッチ家3兄弟。 昼間はプールで遊び、夕方から男共はゲームに興じ、女子チームは本物の赤ん坊を使ったお母さんごっことなった。 ちょっと目を放した隙に、長女あみがまだ首の座っていないななっちを普通に抱っこして現れたときにはさすがに目が点になったけど。笑 その後子供たちは夕食にオムライスを食べ、食後は別室に移動して何やら楽しそうに遊んでいた時に事件は起こった。 ぎゃ~っと泣き叫ぶヤマの声。 そのちょっと前にごんっと壁に頭がぶつかったような音がしたので、てっきり誰かが頭をぶつけたのだと思ったらそうではなかった。 なんとヤマは大事な所の皮をファスナーで挟んでしまったらしかった。 泣き叫ぶヤマ。 ズボンが邪魔でよく見えないのと、それが負担で痛いらしいのでズボンを鋏で切る。 ヤマさらに大泣き。 そこにいた大人全員でどうしたら良いかを話し合ったが、やはり結局病院に行くのが一番いいだろうと言うことになった。 ハッチは旦那を呼ぶために電話をしたが、うまく事を説明できない為うちのオヤジにかわる。 しばらくして、ハッチ家のオヤジ登場。 ハッチ家のオヤジはしばらくヤマの股間を観察していたが、思い切ってファスナーを動かすしかないと思ったらしく独断でそれを決行。 「ぎゃ~」 断末魔のような叫び声をあげるヤマ。 そこにいた誰もがそのハッチ家のオヤジの行動に凍りついた。 なんとファスナーは本当は上げなくてはいけないところを下げてしまった為、(しかも思いっきり下げた)ますます大事な所の皮をさらに挟んでしまったのだ。 最悪の事態である。 息子を抱きかかえるハッチの額には玉の汗。 恐怖に弱いパニック症候群の私は、くらくらっとしてとても正視に堪えられない。 そこに偶然入ってきた私の弟は恐怖のあまり耐えられず出て行ってしまった。 子供たちは人事なので興味深々だ。 その中で、普段はすぐ冷静さを欠いて自分の息子を怒ってばかりいるM子さんだけが何故か冷静だった。 うちのオヤジにペンチを持ってこさせ、一瞬のうちにファスナーを壊してヤマの大事な所を救出したのである。 どうやって壊したのかは、へなちょこの私には見ることが出来なかったのだがほんの一瞬の出来事であった。 さっきまで泣き叫んでいたヤマはあっという間に泣き止み、ペプシを飲みながらテレビに夢中になっていた。 は~よかった~。 どうやらヤマはパンツをはかずに直接ジッパー付きの短パンを履いていたのが災いしたらしい。 しかし何度子供たちに 「どうしてヤマはチンチンを出したの?」 ときいても知らないとの事。 ヤマが帰るときに 「今度からちゃんとパンツをはくんだよ」 と言ったら深く頷いていた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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