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2009年08月23日
テーマ：心の病(7514)
カテゴリ：カテゴリ未分類
本当の私は誰？ 生きる意味とは・・・？ そんなことを小学生の頃から考えていました。 一人遊びのように、庭で集中して、「私は誰？私は誰？ どうしてここに存在しているの？私の肉体と心は同じ もの・・・？」と考えて深みに嵌っていくと、 すっと自分の精神だけが肉体から離れるのを感じたり。 その感覚が面白く、また恐ろしくて、一時その世界に のめりこみそうになったことがありました。 霊感とか全然ないんだけどね。 あやしい宗教にも全く関係なかったんだけどね。 誰に言われるでもなく、幼いころそうやって自分を 見つめようとしていた。 「自分」というものの存在が、本当に不思議で。 年月を経た今、また違った形で同じような問答を 繰り返していました。 生きる意味、私の存在する意義・・・。 そんな時に出会ったのが、南直哉氏の著書たちでした。 こんな人がいるよ、と紹介してもらって読み始めたら、 今まで読んだことのない内容で、涙が出そうになりました。 でも、なんら慰めようとする言葉は書かれていないのです。 ただただ、真実の言葉が紡ぎ出されているだけ。 今日読み終わったのは『老師と少年』という小説。  １００ページちょっとの、文字数も少ない作品だけれど、 一字一句逃したくない、何度も読み返してしまうような 内容で・・・ 老師と少年の対話で物語が進んでいくのですが、その 問答が、深い・・・！ 抜粋して書こうかと思ったけれど、ここで書いてしまう と、安っぽくなってしまう気がして、やめるておきます。 生きることに悩んでいたり、死ぬことを身近に感じて いる人、自分とは何なのかと苦悩している人なら、 湧き水が染み渡るように、心に入ってくる物語だと 思います。 逆にいうと、そういう思いに駆られたことがなかったり、 たとえばうつ病等で苦しんでいる方々のことを、 「世の中には飢えや戦争でもっと苦しんでる人がいる。 なのに思い悩んでいるなんて、甘い。」などと思われる 方には、全く理解できない内容かな、と。 この本の帯には、私の好きな作家の一人、天童荒太氏の 推薦文が。 （この偶然にもびっくりしたのですが。） 「人々の苦悩に深く寄り添い、命に勇気をもたらす書」 と天童氏は書かれていました。 何度か読み返すだろう小説のひとつです。 同じ南直哉氏の本で、エッセイ集も出ています。 こちらの方が難解ではないので、一般ウケするでしょう。 『なぜこんなに生きにくいのか』  この本のレビューは楽天で書いてるので、そちらを 参照していただければ幸いです。 「好き嫌い」や「受け入れられるか受け入れられないか」 がはっきりと別れる南氏らしいですが、私には裏も嘘くささ もない、直球の氏の言葉が心に響きます。 生きることに迷いが出ている方で、活字が読めそうな時 に、お奨めします。 本といえば。 漫画の話も久しぶりに書いておこう。 やっと『ピアノの森（16）』が出ましたね。  人気作品は発売されるのがどんどん遅くなるから困る・・・ 『のだめ』は割と順調に出てるけれど。 最近集めてるのは、『坂道のアポロン』。 今は第４巻まで出ています。     １９６０年代が舞台の、ジャズに魅せられた高校生たち の物語。 あと、『うさぎドロップ』。  これもつい最近最新刊の第６巻が出ましたね。  ４０歳の独身男性が親戚の女の子を育てていくという ストーリー。 心温まります。甘酸っぱいです。 今待ってるのは、モロ少女漫画の『【予約】 君に届け(9)』。 来月発売予定なんですよね。 今から楽しみです。 あと、つい先日友達から教えてもらった『夏目友人帳』。  題名は知ってたけど、読んだことがなかったから、 この作品にも手を出そうと思ってますｗ 感性の似ている友達が教えてくれた作品だから、 とても楽しみです＾＾ お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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