理江子と菜帆子、同時に、「奇麗~~~。」
すると、いきなり佐津香、赤い目のまま、顔をグシャリとさせて…。そして、いきな小埜瀬に飛び付いて、抱き締めながら、「もぅ~~~~。こんにゃろ、こんにゃろ~~。凄かったじゃんよ~~。」いきなりの光景に、順平も、菜帆子も理江子も、「わお。」小埜瀬、またまた目を真ん丸にして。そして佐津香、またもや小埜瀬にキス。小埜瀬、また目を。けれどもそのキスに今度は小埜瀬。自分から佐津香の頭に両手を。一度は佐津香、小埜瀬から顔を外して…。けれども、小埜瀬の優しい顔を見て。小埜瀬が佐津香の頭を両手で引く。そしてまた長いキス。ただ黙って見ている理江子と菜帆子、順平。理江子と菜帆子、同時に、「奇麗~~~。」順平、優しそうな顔で、「………。」菜帆子、順平にも、「あんたもだよ、順平~~。彼女さんに~~。」その声に順平、ペコリと、「はい。了解です。」通路を歩きながら佐津香、ラインを見て、「ははははは。うんうんうん。」菜帆子、ラインから愛結美に、「もっしも~~し。」すると…、今度は小埜瀬のスマホに着電。小埜瀬、「うん…???…俺の…???」順平、小埜瀬を見て、「えへ…???…課長…???」小埜瀬、画面を。瞬間、「はっ???…なんで…???」その声が高かった。4人同時に小埜瀬を。小埜瀬、コールに、また同じように、「い…???…なんで…???」順平、「課長…、鳴ってますけど…。」小埜瀬、恐る恐る、「もしもし。」スマホから、「親父…???…俺だけど、隆英。」その声に小埜瀬、「お、おぅ…。」「今、親父、何処…???…何処にいる…???…仙台…???」小埜瀬、「あ。いや…。その…。」いきなり4人を見回して…。「お、おまえこそ、どうした…???…いきなり…。」「あ。…って言うかさぁ、今、ある動画のライブ、見ててさ。」「動画ライブ…???」「うん。…そしたらさ。そのライブで、化粧品のプレゼンやってんだよね。」いきなり小埜瀬、顔を真っ青に。そして目を真ん丸にして、「……。」スマホからの声、「見てるとさ。とにかく親父そっくりの人なんで、あれ…???…って思ってさ。…確か…、この前の電話で、親父、仙台って言ってたから…。まっ。ただ、親父が何の仕事しているのか…は、知らないけど…。でも…、今も動画、再生して見てるけど、とにかく親父にそっくりで。」佐津香たち、真っ蒼になっている小埜瀬に、「ねね、どうしたの…???…顔…、蒼いけど…。」瞬間、小埜瀬、「あ、あ…。」いきなり額に汗が…。背中にも伝わる汗。「あ、あ…。あ…。」小埜瀬、すぐさまスマホを手で、「…僕…、僕の…倅から…、その…、電話で…。」途端に佐津香、菜帆子、理江子に順平も、「へっ…???」お互いに目をパチクリと。小埜瀬、またスマホに、「…って、おま…、おまえこそ、今、何処…???」小埜瀬、窓際で…。まだ動画の再生を見ている真宮と池辺、そして優維香に悠里。動画を見て頷きながら…。優維香が後ろの小埜瀬を見て、「リーダー…???」小埜瀬、通路で立ったままでスマホを。遠くから女性の声がする。そして、「優維香~~???」と、言う声も。優維香と悠里を見ながら小埜瀬、「あ~~、俺…???…今、会社だけど…。」小埜瀬、佐津香たちを見て、「会社…???…何処の…???」「あ~~、俺…???…今、インテリアの会社で働いてる。」「インテリア…???」その声に佐津香、「へっ…???」小埜瀬、「インテリアって…おま…。…その…、インテリアって何処の…???」菜帆子、佐津香に、「インテリアって…。」優維香、「リーダー…???」またスマホから女性の声。小埜瀬、スマホに、「インテリアショップ、ジョエルって会社。」小埜瀬、いきなり眉間に皺を。「インテリアショップ、ジョエル~~???」佐津香、菜帆子、目を見開いて、「うそっ。」菜帆子、「優維香ちゃんの…。」佐津香、「え~~~っ!!!」小埜瀬、動画を見ながら、「いや…。これ…、見ると、どうしても…、親父にそっくりなんで…。さっきも電話したけど…、電話に出なくってさ。…ってか、親父、今、何処…???…確か、仙台だよね~。」いきなり小埜瀬、心臓が…、鼓動が高く。「あ。あ…。」また小埜瀬、スマホを手で…。そして…、佐津香たちに、「倅…、さっきの僕の…、プレゼン、動画で見てる。」佐津香たち、「う~~~っそっ!!!」順平、「あ、いや…。でも…、動画って…。このコンペ、知っている人たちしか…。」佐津香たちも、「うんうんうん。」菜帆子、「でも…、課長、今、インテリアショップ、ジョエルって…。」小埜瀬、真っ蒼な顔で、顔を小さくコクリコクリと。「え、え…。」菜帆子、佐津香を見て、「それって…、佐津香さんの娘さん、優維香ちゃんの会社。」瞬間、小埜瀬、「ゆいか…ちゃん。」増々小埜瀬、目を真ん丸に。「あ…。あ、あ~~。いや…。…って…。」佐津香、すぐさま、「課長、電話。」すんなりと小埜瀬、佐津香のその手に。佐津香、スマホを耳に、「もしもし。」 好きになれない。 vol,241. 理江子と菜帆子、同時に、「奇麗~~~。」※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※