カテゴリ:宮城県の菓子(郷土菓子含む)
2008.9.20初公開
写真のお菓子が、仙台長茄子の砂糖漬け。 「長茄子の詩」という商品名で、
味わいは、ちょうどイチヂクの甘露煮のよう。 今まで食べた茄子の砂糖漬けのなかではダントツの美味しさです。
※
私が見聞きした範囲で言えば、 仙台長茄子の砂糖漬けというお菓子が数年前に登場したときは、 たいそう珍しがられました。 ですが砂糖漬というふうに少~し視野を広げてみますと、 宮城県内でも古い時代には作られていたようです。 たとえば石橋幸作さんの『駄菓子風土記』には 仙台の「萩花糖」という紫蘇の実の砂糖漬けのお菓子が掲載されています。 「萩花糖(紫蘇糖)」? 二十数年、仙台で暮らしているとはいえ「萩花糖」というお菓子を私は知りません。 それは私が余所者のせいなのかもしれませんし、 あるいはめまぐるしく進んだ仙台という街の都市化が消し去った かつての仙台文化の一つが「萩花糖」なのかもしれません。
ここから先は私の勝手な思い込みになってしまいますが、 仙台長茄子の砂糖漬けというお菓子は かつての仙台文化を継承するお菓子のように感じられます。
九十三庵喜久知 仙台市青葉区川平3―26―4 tel 022―278-1278 1575円/一箱 価格は初公開時のものです。
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Last updated
Jan 3, 2019 01:53:28 PM
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