カテゴリ:宮城県の菓子(郷土菓子含む)
2006.11.3
今年2006年の夏、登米(とよま)に出かける機会がありました。 登米市登米(とめしとよま)は仙台からは車で1時間半弱。 高速道・南三陸道路を石巻ICで降り、県道を走ること1時間。 旧登米町は藩政時代、登米伊達家の城下町でした。 明治の一時期、水沢県が置かれ、その県庁所在地でもあったことから、 明治時代の木造洋風建築が残る、落ち着いた町です。 写真の水飴は、登米散策の折に見つけたものです。 農村で生まれ育ったわたしには、 お菓子屋さんで水飴が売られているのがとても珍しくて買ってしまいました。 後日、仙台市内の仙台駄菓子屋さんでも水飴が売られているのを見て、 二度ビックリ!いままで、いかに何も見ていなかったかがバレちゃいますね。 登米市よりも南西に位置する古川(現大崎市)出身の知人によると、 子どもの頃(昭和40年代)は家に必ず1斗缶の水飴があったとのこと。 宮城県北部地方の方には、水飴が身近な甘味料だったようです。 水飴を買った際、お店の奥様に登米地方の食べ方をうかがったところ 「アメ餅」としていただくのが一般的という答えが返ってきました。 アメ餅は、お鍋に同量の水飴と水を煮立て そのなかに焼いたお餅か搗きたてのお餅を入れて煮つめます。 そのお餅をお茶碗にとりわけ、きな粉をかけていただくんだそうです。
夏のあいだは大阪人を見習って 冷やし飴にすると、 生姜のエキスと水飴が溶け合い、夏バテを飛ばしてくれました。 また大学芋にしてみたところ、 お芋のよさを引き出してくれる優しい甘さでした。 それもこれも、登米の水飴の力。 パンフレットに「登米地方産のもち米と大麦だけを使った」とありましたが、 その通りの「自然の恵み」あふれる水飴です。 田邊菓子店 登米市登米町荒町36 tel 0220-52-2027 文中の大崎市古川は、仙台から高速・東北道を北へ走り30分ほどの距離にあります。
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Last updated
Jan 3, 2019 02:02:32 PM
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