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その父娘、ポツネンと
世界の片隅に追いやられていた。 登校拒否のスギナと 出社拒否のお義父さん、成雪さん。 真実が発覚するまでお母さんにとっては 成績優秀な娘と一流会社に勤める夫だった。 「何でも屋・林海寺社」開業。 成雪さんが社長。スギナが副社長。 でもってお母さんはカタチばかりの監査役。 お母さんにとっては 成績優秀な娘と一流会社に勤める夫が 炊事洗濯掃除家事全般、 散歩のお供にに話し相手なんかも 請負だしたからさあ大変。 お母さんは職業に貴賤があると思っているようだ。 お母さんはまだ世界の中にいる。 世界の片隅から見た世界の枠組み。 スギナは14歳にして 普通では見られないものを見てしまっていた。 世界の枠組みの中では 一流企業が偉くて、 成績優秀な優等生が褒められて、 お母さんはそのことを近所に言いふらす。 学校、職場、社会。 よく出来る子と出来ない子。 会社の言うことを聞く人と聞かない子。 いじめっこといじめられっ子。 枠組みからはずれても 仕事はある。職業に貴賤はない。 お金儲けだけが仕事ではない。 日々生きていくこともまた仕事の一部。 一生懸命やる。 また新しい仕事が舞い込む。 一生懸命やる。 いろんなことがある。 一生懸命やる。 登校拒否のスギナと 出社拒否のお義父さん、成雪さん。 何も彼らは枠組みを否定してなんかいない。 だからこそ、仕事が彼らに舞い込む。 一生懸命やる。 そのことが スギナを大きく成長させる。 大島弓子原作のマンガを 金子修介監督が映画化。 佐野史郎、佐伯日菜子、風吹ジュンが 一風変わった親子を演じる。 その父娘、ポツネンと 世界の片隅に追いやられていた。 大変な状況ではあった。 だが自分の世界を作り始めていた。 一生懸命働くことで。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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