【ブルーリボンサービスの流儀】　　　　　　　　　　　　　　　　　　

大学全入時代を迎えて私学の学生獲得競争は熾烈を極めている。そんな情勢の中、大学スポーツが花盛りである。どの大学も知名度アップにスポーツ振興への注力に余念がない。

早大を倒して対抗戦優勝の帝京大が全国大学ラグビー選手権決勝で再びその早大と対戦する。帝京大といえばあの「柔ちゃん」こと田村亮子で有名になったが、ラグビー決勝の全国オンエアは注目度バツグンである。

早大との接戦レースの末、箱根を制した東洋大は視聴率獲得にかなり貢献したであろうし、大学のファン獲得にも大いに期待が高まったことであろう。来年のシード権は逃したもののここにも帝京大が出場していた。

アメリカンフットボール日本選手権「ライスボウル」では立命館大が社会人チームを倒して優勝した。学生チームの隆盛とは裏腹に、景気低迷により企業チーム「オンワード」は廃部になるという。

帰省中の二男と三男は午後から正月恒例の高校ラグビー部ＯＢ戦に出かけた。今年の現役には岡山代表候補がいるらしく、聞けば「帝京大学」からスカウトの声が掛かっているという。

一人でも多くの受験生（受験料は大きな収益源になっている）と学生の確保を目論む大学と、内定取り消しや人減らしをしてでも生き残らねばならない企業とでは、スポーツに懸ける情熱にも自ずと違いが表れてきそうである。