|
カテゴリ:何となく・・・
朝7:20。パートに出かける時間。 玄関を出ると少し濃い霧が立ちこめていた。 そういえば、この辺りは昔、寒い季節に何度か濃霧の日があった。 目の前の国道も、濃霧のためライトを点けても全く先が見えず、大渋滞を起こしたものだった。 時には昼近くまで晴れなかった事もあった。 マンションのベランダや通路から見える「下界の濃霧」は、あたかも天上から見下ろす雲海のようで、私は大好きだった。 すぐ近くの国道も木々も神社も何も見えない。 ただ雲海が広がるだけの眺めが大好きだった・・・ 年に何度かしか見られなかったから、その日はとても大切な日だった。 20年前くらいまでは覚えているが、いつのまに起きなくなってしまったんだろう。 以前とは比べる程もない霧だが、懐かしくて、急いでカメラを取りに帰った。 パートから帰ると、マンションの前の公園に昔風の水仙が咲いていた。 これは私が植えた水仙だ。 引っ越して来た頃は、マンションの前は小さく区切られた田んぼがたくさんあった。池もあって、神社があって、梅雨にはカエルの大合唱。夏には蝉が大騒ぎを始めて寝ていられないほどの暑苦しい騒音。カブトやクワガタも、たくさんいた。 そんな田舎に都市化の波が押し寄せて、田んぼは駐車場や建て売り住宅、店舗などに変わった。神社にくっついていた畦道が「公園」に変わった。 「公園」になると草ぼうぼうで、喘息に悪いと聞く「セイタカアワダチソウ」などが群生し、巨大化した。 病後の回復にと公園の草取りをした。取った草の代わりに田舎から持ってきていた水仙や紫蘭や春蘭などを植えた。紫蘭は根こそぎ盗られた。春蘭はチト分からない。 水仙は盗られることもなく3月の頃に咲いてくれていたが、次の年からトイレにさすのか、咲きかけると盗られるようになった。これもまた人様が喜んで下さるのだから喜ばしい事だと思ってはいるが、せめて咲いたところを見たいものだと、時期が来れば注意して眺めるようになった。 今年も何本かが蕾をつけてくれ、だんだん膨らんでくる様子に春を感じ「もう少しまって。まだ盗らないで」と願いはするものの、今一歩で切られた姿になっていた。 それが今日、今年始めて咲いている水仙を見ることができた! しかも!今朝の少し濃い霧のおかげでカメラも持ってる! 今日は何て幸せな日なんだろう! ルンルンで部屋に戻った私は、コタツに潜り込んで、これまた幸せな昼寝に没頭?するのだった。 (^▽^) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|