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カテゴリ:文房具
三菱鉛筆は明治20年/1887年に、 眞崎仁六氏が東京市四谷区内藤新宿1に、 眞崎鉛筆製造所を創業した事に始まる老舗だ。 例のスリーダイヤマークも、 1901年に3種類の国産初の量産鉛筆を完成させ、 その局用鉛筆が逓信省に納入された事を記念して、 ”3種類”、”創業者のミツウロコ家紋”から、 三つのひし形を組み合わせて、 三菱財閥よりも10年早く1903年に商標登録している。 1918年に横浜の大和鉛筆と合併して三菱大和鉛筆となるも、 戦後の1952年には正式に三菱鉛筆となり現在へ続いていく。 緑色の軸に金文字の鉛筆は子供のころから馴染み深い存在で、 大概、三菱かトンボのマークが入ったものが大人達の手元に常に置かれていて、 三菱であれば、それにはNo.9800かNo.9000が刻まれていたと思う。 三菱鉛筆創立100周年記念の時に復刻された、 金属製のペン缶入りNo.9000。 復刻ペン缶の蓋を開けた所。 パンフレットを見ると特許成分であるとか荷重試験とか、 世界のトップメーカーとしての意気込みが伝わってくる。 中身のNo.9000鉛筆。 一見、何て事はないありふれた筆記具だけど、 海外製を超えた三菱鉛筆の集大成とも言える傑作だった。 昔、大人達は芯が減れば鉛筆削りではなく、 切り出しナイフや肥後守で削っていたけど、 1960年の浅沼稲次郎暗殺事件の煽りで、 学校への刃物の持ち込みは禁止されていた。 お蔭で、世の中では急速にハンドルを回すタイプや、 筆箱に収まるコンパクトな鉛筆削りが普及してしまい、 刃物による鉛筆削りのお楽しみは無くなっていった。 それでも大人の真似をして刃物で鉛筆を削って見たりしたけど、
駄菓子屋で売っていたナマクラな肥後守の刃では、 子供の手では上手く使いこなせず上手く削る事は出来なかった。 今でも時々普通の鉛筆を引っ張り出すけど、 鉛筆削りではなくカッターナイフで削るのは、 昔は出来なかった事へのリベンジかもしれない。 筆記具としては昔と何も変わらない書き味と手触りの鉛筆だけど、 削った時の木と芯から立ち上がる香りも同じなのが嬉しい。 三菱は創立100周年記念の時に傑作のNo.9000と共に、 一躍トップメーカーに躍り出たきっかけになった、 オリジナルの3種類あった局用鉛筆も復刻してくれた。 明るい茶色の鉛筆がそれで、他にも黒と赤があった。 因みに復刻の局用鉛筆は1ダースで600円で、 1本50円は安いと思う。使えないけど。 下の明るいNo.170という青軸は昔のオリジナル製品。 ラベルに値段が印刷されていて1ダース60円で一本5円。 調べてもいつ頃のものか良く分からないけど、 定番のNo.9800の値段は、 昭和22年:5円、昭和25年:10円、昭和44年:15円。 このNo.170は昭和20年代後半から30年代くらいの鉛筆ではないか。 復刻の局用の裏側と、No.170の側面。 鉛筆の1ダース分を束ねて紐で縛るのは、 恐らく人の手だったと思われるけど、 一日で一人がどのくらいの鉛筆を縛り上げていたのだろうか。 復刻鉛筆は刻印が全て正面を向いているのが凄い。 ひょっとしたら、こちらは全て機械生産かも知れない。 三菱のもう一つの有名な定番鉛筆である#9800の巨大な消しゴム。 他にもえんじ色のユニのタイプもあった。 三菱のシャープペンシル・クルトガは大きさの比較で並べてみたけど、 以前、このお気に入りの傑作シャープペンを、 友人や親せきの子供達に押し付けていた頃の残りもの。 メカニカルペンシル=シャープペンシルは、 個人的には最も身近な筆記具で色んなものを買い込んだけど、 一番使用頻度が高いのが三菱の傑作”クルトガ”だ。 2008年に登場した芯が回転して、 常に先端が尖り続けているシャーペンは、 割と早い頃から使っていて最初のは水色の軸だった。 これは何年も使い倒して塗装は剥げてシースルー軸になり、 何とも無残な外観になり歴戦の兵みたいで気に入っていたのだけど、 やがてクリップが折れてしまい仕方なく退役。 次も塗装が消えて育つ事を期待して同じ水色を選択。 これも何年経ったか知らないけど、 今では期待通りのスケルトン軸になって現役だ。 良いな、今時のプラ軸のくせに使い込むと育つ筆記具。 真ん中のシースルーが元水色バージョンで、 紛失したりダメになったら一瞬だけスペアの黒を使って、 再び水色の奴を買おうと思っている。 どうか、色落ちしない頑丈で詰まらない塗装になっていませんように。 クルトガは限定品とか5000円を越えるバージョンとかあるけど、 やはり機能優先の道具であるベーシックな奴が一番カッコいい。 水色軸に青いキャップが付いているのは、 道に捨てられていた青いクルトガ・アドバンスを拾ってきたのは良いけど、 やはり使い物にならずキャップだけ戦利品として交換。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.08.03 09:04:51
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