920760 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

mik.hamaのいい加減にします

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2024.02.03
XML
カテゴリ:文房具
モレスキンという愛称が付いたノートのオリジナルは、
19世紀から20世紀に掛けてフランスの製本業者が作りパリで売られて、
やがてゴッホ、ピカソ、ヘミングウェイ、チャットウイン(敬称略)という、
ビッグネームに愛用される事により有名になっていったものだ。


そのモレスキン/モールスキンというのは、
質感からモグラの毛皮に似た柔らかい起毛から来ていて、
基本的にはキャンバス地をしっかり織ったものの総称であり、
柔らかくて頑丈な事は勿論、防風性がある位に密に織られたものまである。

特にフランスでは作業服などに用いられた素材で、
アメリカのデニムの様にインディゴによる染色が一番多く、
白は画家、黒は大工、青は工場労働者と職業別に区別されていたらしい。

中でもワックス処理されたモレスキン素材は、
ハンティングジャケットのポケットの裏地などに使われ、
これがモレスキン・ノートのカバーに使われたのだ。


実は製本業者によるオリジナルに繋がるモレスキンノートは、
フランスのトゥール―で1986年まで作られていたものの、
需要が落ち込んだらしく一度廃番になっている。

これを復活させたのがイタリアの小さな出版社であるModo & Modeであり、、
1997年に初めて”モレスキン”が商標登録されている。


レゴブロックとのコラボ版は家を建てる時のアイディアなどを書き込んだメモ帳。

主に家具や照明など内装に関わるモノの値段とかサイズを調べて、
連絡先とか仕様などと共に外観のポンチ絵を書き込んである。

後から眺めると、テーブルとか照明器具なんかにも拘って、
色んなものをリストアップしたりして、
時には奮発、時には諦めながら、
夢一杯だった当時を思い出して何とも懐かしい。



もう一つ、フランス生まれで今でも変わらず残っている文房具に、
1890年代ジャン・サミュエル氏とジャン・アベル・ヴェリラック氏の兄弟と、
義理の弟アリボー氏により紙の製造販売が起点のロディアがある。

この会社は、後継の問題でバルジョン製紙工場に売却されるも、
1923年にアベル氏の息子であるアンリ氏とロベール兄弟により、
新しい製紙会社をリヨンに設立。

但し、旧ファミリー企業との関りで文房具に重点は置けず、
やむを得ずロディアの名前で独自の商品を作りだした事に始まる。

1934年にロマンシュ渓谷のセシリエンヌにあった元化学工場に移転して、
ここからが本格的なロディアの進出となる。
戦後の一時期はアルジェリアにも他社と提携して工場を設立したものの、
アルジェリアの独立により撤退。

1968年には、ロマンシュ川の洪水によりヴィジールで再建する。
この時に生産数と保管数を拡大する事が可能になった。

1970年代にはドイツのビイロマチックの援助を受けて、
ロディアブロックの一貫生産が可能な機械を開発。
今まで50人必要だったものが3人で済むようになる予定だった。

所が、投資規模が大きく取締役会で発注はキャンセル。
高級品へのシフトの為にテクニック・カラー・オフセット印刷工場の設立と、
ベルギーのファイルキャビネットの会社を買収して別の企業との取引も開始。

この事で、ビイロマチック社はロディアの製造ノウハウ保持の為の、
10年間の独占権を保証していたのだけど、
ロディアからの打診が無いまま例のマシンを10年後に市場に提示。

この事により、ロディアは再び製造マシンの取得を検討せざるを得なくなる。
最初の投資をしなかったお蔭で、売り上げの90%がフランス市場に限られ、
売り上げはほとんど伸びておらず、お蔭で資本の増強が必要になった。

1997年、エクサコンプタ・クレールフォンテーヌ・グループが、
ロディアを買収して、クレールフォンテーヌ・ロディアに再編。
再びミュルーズが本拠地となった。


ロディアはポール・スミス氏が大好きでコラボ商品もある。
個人的には旅行や出張の必需品で、
当日のスケジュールを書いたものを財布に入れたり、
特に海外では何かのメモ書きを手渡したり筆談に極めて有効だ。

自宅に戻ってから残されたロディアの文字を眺めていると、
当時の状況が色々と思い起こされたりして、
とにかく、何か書いて人に渡したりとか、
簡単なメモをするにはスマホよりも早くて楽。


ロディアはそのままでも良いけど、
お好みのカバーを見付ける楽しみもあり、
純正のビニールで出来たカバーも色んなバリエーションがあって面白い。

個人的には伊東屋さんで見つけた革製のオリジナル商品が好きで、
それのポケットには常にICOCAを挟みこんでいる。

旅先のロディア好きはスマホやパスケースではなく、
革表紙のロディアで改札を通ったり、
バスで移動するという行為で遊んでいるのだ。


モレスキンとロディアなんか別に難しく考える必要はなく、
好き勝手に思いのまま使えばいいのだけど、
実はガイドブックなんかがあったりする。

基本的にはメモとか簡単なものはロディアで、
後々残したいものはモレスキンというところ。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2024.02.03 19:30:09
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.