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Minami’s クラブ

ラストストーリー

J君と婚約した私もそして父も今度こそうまくいくようにと
思っていました。

結婚前にマリッジブルーになるとよく言いますが
私の場合、Mさんの事があった為に余計、2度目の結婚に
不安でいっぱいでした。

やっぱりもうちょっと結婚は待った方がいいのではないかと
日に日にそう感じるようになっていましたが
アメリカのJ君は着々と結婚の準備を始めて、結婚したら
日本で働けるようにと、日本の英会話スクールの就職手続きも
済ませていました。

私とJ君は遠距離の2年の間に4度あっただけ。。
普段どんな生活をする人なのか、どんなくせがあるのか
結婚してからでないと、わからない事もあるのではないか。。。
結婚後豹変してしまったMさんの事が頭から離れません。

そんなナーバスな日を過ごしていた私に、
当時とても仲良くしていたRちゃんが
「都内の某プールバーに行こう」と誘ってくれました。


都内の外資系企業で働いていたRちゃんの行き付けのプールバーには、
外国人がたくさん常連さんとして来ていました。
英語を勉強中の私は一生懸命、Rちゃんの友達と会話していました。


何度かRちゃんに連れられてお店に通うのち、
いつもビリヤードをしている外国人男性が目にとまるようになりました。

彼は黙々と友達とビリヤードをしていて、女の子と話すとか
他の友達とわいわいやっている様子もなく、
クールにプレイしていたので余計気になってしまいました。

Rちゃんに「あの人友達?」と聞くと

「知らない。。。。でもよく来ているよね。すごいビリヤードが上手だよ」
と言っていました。

私は彼のビリヤードを夢中になって見ていました。
本当に上手。私もやってみたい。。話してみたい。
彼はなんて名前なんだろう???
でも私から声なんてかけられません。
だからいつも見ているだけでした。


ある日の週末、いつものようにお店に行くとめずらしくその男性は
友達と楽しそうに飲んでいました。

私はその友達と目が合ってしまい、思わず下を向いてしまいました。
すると何やらその友達と彼がこそこそ話し出して、
「OK,OK!!!」と彼が言うと、私の方へやってきました。

(実はこのとき、友達に言われたそうです。
「彼女はお前に気があるぞ!声をかけてやれ」

彼はそんなことない!と言ったけれど、友達が
「お前が声をかけないなら、僕がかけちゃうぞ!」
と急かしたそうです)

「Would you like to play some pool? ビリヤードやってみますか?」

いつも見ていた彼から始めて声をかけられた!
動揺してしまった私は思わず「NONONONONO~~~!!」
と顔を真っ赤にしてしまいました。

そう、その彼こそ今の旦那Tさんです。

「Comon!!!! Let’s play!!! I will teach you!
プレイしようよ!教えてあげるよ」

Tさんは恥かしがる私に丁寧にビリヤードを教えてくれました。

それを見ていたRちゃん。すかさずTさんに

彼女は駄目よ。もうすぐ結婚するんだから!」
と言いました。

それでもTさん明るく「そうなの?OK!じゃあ友達としてね!」
と言ってくれました。その笑顔が本当にまぶしいくらい
素敵でした。

翌週もお店でビリヤードを教えてくれるという約束で
Rちゃんも、その友達も含めみんなで会いました。

でもアメリカでの結婚式は日に日に迫ってきていました。
だんだんと私の中で結婚したくない!という気持ちが大きくなり
父に相談してみました。

すると「今さらそんな事いい出して。。。。
J君はもう招待状まで出したそうじゃないか。
キャンセルなんかできないぞ」

父を早く安心させてあげたい。。。そう思った私は
結局予定通り父とアメリカへ行く事を決めました。

アメリカへ行く2日前、プールバーでTさんに言いました。

「結婚してしまったら、今までのようにこのお店にこれなくなると
思います。今まで楽しかったです。ありがとう」

Tさんは「婚約者がいなければきっと君を好きになっていたよ。
でもしょうがないね。僕はいつでもこの店にいるから。
遊びにきたくなったらおいでよね。」

ああああーー
これから結婚するという私になんでそんな事いうのー!!!!
複雑な思いがますます複雑になってしまったーーー!

アメリカに言って、久しぶりに会うJ君。
でも何故か前のような
ときめきはありませんでした。Tさんにあんな事言われたから、、
Tさんの存在が私の中で次第に大きくなっていくのがわかりました。

J君に言いました。

「一緒に日本で暮らしてからじゃ駄目ですか?」

J君は「何を今更!!!もうあさってには僕たち結婚するんだよ!」

半分J君に押し切られるように2度目のウエデイングドレスをきた私。
そしてJ君と共に日本に戻ってきました。

初めてJ君と一緒の生活。私の心の中にTさんの存在があった為か
J君の嫌なところばかり目につくようになりました。

J君は1人っ子なので、ものすごくわがままでした。

「僕はアメリカ人。なにをやっても許される」
そんな考えを持っていました。

大学で交換留学生として日本にきたときに、かなりみんなに
チヤホヤされたのでしょう。

なんでも許されると勘違い
していた彼。父の食事中にいきなりTシャツを抜いで
目の前でほこりをはたいたり、
父が大好きな時代劇を見ている最中に目の前でギターを弾いて注意されたり。。。。
でも決まって彼はこう言いました。

「僕はアメリカ人だよ。アメリカでは注意されたことないのに
なんでここで注意されないといけないの?」

反省とかそういう気持ちの全くないJ君に、父もただただ驚くばかり。。。。
しかも就職した英会話スクールでは生徒さんにかなり人気だったらしく、

「やっぱり僕はモテルんだ」なんて言うようになりました。

「あああーやっぱり一緒に生活してみないとわからない面が
たくさんあったんだ。。。」

と後悔している矢先
突然Tさんから電話がありました。

ちょっと酔った声のTさん。

「会いたい・・明日店で待っているから。。。。。」

私は迷いました。今こんな気持ちでまた会ってしまったら
どうなるかわからない。でも私も会いたい・・・・・

次の日。友達のバースデーパーテイーがあるからとJ君に
言って、再びプールバーの店に行った私。
久しぶりに会うTさん。

「本当にきてくれたんだね!」
笑顔がほんとうにまぶしかった!

それから2週間に一度、J君の仕事が遅い時私はプールバーに
通いました。自分でもどうしていいのかわからなかった。
今の状態がいつまでも続くとは思っていませんでした。

ある土曜日。プールバーでいつものように一緒にビリヤードを
やっていると、目の前にJ君が現れました。

私「どうしてここに・・・・・」

J君「おかしいと思ったんだ。最近いつも心が上の空。
こういうことだったんだな!!」

そばにはRちゃんが立っていました。
「私が連れてきたの。
だってわたしMinamiちゃんが許せないもん。
J君と結婚しておきながら、Tさんと遊んでいるなんて!」

J君はTさんに詰め寄りました。
「僕のワイフをどうするつもりだ!」
Tさんは言いました。

「ビリヤードを教えているだけだ、
僕たちは君の思っているような変な関係ではない!」

一発触発状態でした。J君は今にもなぐりかかりそうな勢いでした。
とりあえず、お店の外にJ君を連れ出しました。

J君「帰るぞ!」

私 「嫌。もうJ君なんか嫌い。」

J君「いいかげんにしろ!Fxxxing Bxxh!!!!」
(この売女めっ!!!というようなニュアンスです)

私 「なんと言われても帰らない。」

J君「OK.Fine.好きにしろ」

J君はRちゃんと帰っていきました。
(その後Rちゃんとは絶交 状態になってしまいました)
私は大泣きしてしまいました。私がいけないんだ!!!
自分を責めているとその時Tさんは言いました。

「こんな事になったのは僕のせいだ。もし離婚とかに
なってしまったら、僕がMinamiを守るから・・・・
約束する。僕は君を泣かしたりしないよ」

J君はその夜、荷物をまとめて家を出て行きました。
日本人の友達の家へ行ったのでしょう。

その友達から「J君が離婚したいと言っている」
という事を伝えられました。

J君の決断は早いもので、お店に怒鳴りこんできて1週間後
私たちは離婚届けにサインすることになりました。

父は私を責めたりしませんでした。
むしろ「Minamiが結婚を伸ばしたいと言っていたのに
お父さんがそんなの駄目だと無理強いしたからいけなかったんだね」

と言ってくれました。

でもJ君と知り合ったことを後悔していません。
だってMさんとの地獄の結婚生活から、勇気を出して
強くなれと教えてくれたのはJ君なのだから。。。

そんなJ君をこんな形で裏切る形になってしまって
本当に申し訳ないと思っています。
でもJ君はその後、英会話スクールで素敵な女性と出会い
結婚して幸せになったと聞きました。

そして1年後、私は3度目のウエデイングドレスを着ることになりました。

もう大丈夫。とても長い道のりだったけれど
ようやっと本当の幸せを手に入れた私。

旦那と子供2人に囲まれて、HPのみんなに励まされ、
波乱万丈の人生を振りかえることができました。
4日にわたる長い日記をここまで読んでくれたみんな
どうもありがとう!!!!

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