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カテゴリ:学習塾
橋本知事のバカ教育委員会発言騒動。 学力テストの結果を開示しない 教育委員会の理由の1つは 「人間教育に重きを置いている」 からだ・・という。 勘違いも甚だしい(と思う)。 少なくとも、私は塾生に対して 人間教育などということは無理。 人間教育をできるほどの徳など持ち合わせていないし また、私の半世紀近い人生の中で 人間教育ができるほどの人物は数えられるほどしか お会いしたことがない。 少なくとも、“教員”と名のつく方では 琉大の本村先生ぐらいだろう。 本村先生が私に与えた影響は計り知れないが それは口先でどうのではなく 先生の普段の行動そのものからである。 私は学校の教員に限らず 臆面もなく“人間を育てる”などと 口にする方には引いてしまう。 そもそもそのような事を 口から出す時点で?だ。 彼の本村先生はそれはそれは寡黙な方だったけれども その行動には多くの学生が感銘を受けていた。 数多くある先生のエピソードをひとつ。 お時間のある方は・・・ ブログで初めて書くが 私の出身学部は教育学部保健体育科。 世間一般でいうところの体育の先生を育てる所。 本村先生(当時は助教授)は体操を担当。 当時御年50歳程だが 他の体育科教授や講師陣の肥満体型に対して 現役かと思えるほどの筋肉隆々とした ボクサーのような引き締まった体型の先生だった。 この先生の体操の単位をとるのは並大抵ではない。 (実は私は4回も落としてしまった。 おかげで、体操選手並みの技はできるようになった・・自慢) 単位取得の前提条件がいくつあって その中の1つに“鉄棒の技を58種習得すること” というのがあり、その中には大車輪などの 大技も普通にあったりと受講生は例外なく 掌の皮がぼろぼろと剥け肉が見えるのを テーピングで固定して58種のテストを 1つ1つ受験していた。 何が難儀かという、その練習のために 体育館に高鉄や低鉄をその都度各人で設置するのだが 授業や部活で使っていない僅かな時間をみつかながら やるので十分な練習時間の確保が難しかった。 ある日から本村先生がグランドの片隅に 一人で穴を掘り始めた。 毎日毎日、それが半年程続き、 気づいたときには 練習用の鉄棒をたった一人で完成させた。 私を含め、全受講生の心境は言うも更なり。 と、こんな類のエピソードがこの先生には山ほどある。 私は残念ながら(?)教員にはならなかったが 学部出身の教員になった方々は 4年間の大学生活でこの先生から 多く事を学んだ事だと思う。 大阪府の教育委員会が言うところの 人間教育なるものが どのように実践されているのか うかがい知れないけれど 人間教育というものは そういうものだと思う。 本村先生は決して 人間教育などというものを念頭した 行動ではなかっただろう。 私は塾生の学力を伸ばすことはできるし その事によって、彼らの人生に 多少なりとも貢献はできると思う。 でも、彼らの人間的な部分まで 変えようなどとは考えたことはないし また、できるとも思わない。 学校長でさえ、教え子に手を出したあげく ストーカー行為で逮捕されるなど この手の問題に事欠かない学校が 人間教育などと烏滸がましいし 何より、保護者(少なくとも私は)は 学校に対して“人間教育”など望んでいない。 それは親の役目であり、 本村先生のような徳のある一部の方々の 成せる事だと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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