青野原オートキャンプ場2泊3日!
このキャンプ場は管理体制がそれほど厳しくないせいか、来た人達も実に様々な楽しみ方をする。ちなみにお隣の20代の若者グループは、河原に腰を下ろして日がな一日川のせせらぎを聞きつつ打楽器を演奏していたし、3つ隣のサイトのおじさんは悔パン姿でウクレレを弾きながらハミング。ご一緒したKファミリーは、上流にかかる橋から親子でスケッチをし、その後は河原で綺麗な石の採集をして楽しんでいた。我が家はといえば、キャンプそのものを楽しむというスタンスなので設営、焚き火、食事、撤収といったひとつひとつをわあわあ親子で騒ぎながらやっていくというフツーのスタイルである。早い話、芸がないキャンプ。こういう自由な雰囲気のキャンプ場は初めてなので、周りの方々の何でもあり的なキャンプスタイルに最初のうちはとまどってしまったが、慣れてくると「けっこういいじゃん!」と思えてきた。まあ、たしかに公共のマナーは守るということが必要最低条件ではある。***そういえば初日の真夜中の出来事でのこと、したたかに酔ったパパが用を足しにテントから這い出す姿をみて思わず慄いた。な、なんとTシャツにパンツいっちょ!(傍から見たら単なる変態おやじではないか)(ちょっと!それはカンベンしてくれ)近所への迷惑を考えてできるだけ小さな声で呼び止めたが酔ったヒトには聞こえない?そのままよろめきつつ暗闇に消えた。後は誰かと遭遇しないことを祈るのみ・・・。お陰で寝不足になってしまった。いくら自由なキャンプ場とはいえ、違う方向に野生化するのはいかがなものかと・・・。公共のマナーは守ってほしい・・・。 それと、このキャンプ場は300台も収容できる広いサイトが自慢らしいが、設備に多少偏りが見られる。真中辺りの炊事棟がなぜか少ないのだ。ちょうど我々が陣取った場所は炊事棟からやや離れていた。その代わりトイレは近い。しかしこれが裏目に出た。パパに水汲みをお願いし、その水でパスタを茹でて家族で頂いた。水汲みがとても早かったねと言うと「近くの水道から汲んできた」と平然としている。も、もしやそれは・・・。汗思わず飲みかけた水を吹きだしそうになった。抗議する家族を尻目に「手洗い場だろうと何だろうと水道水に変りは無い!」と怒り出す始末。単なる気分の問題だと一喝して子供の残したパスタを綺麗に平らげ最後に水を一気に飲み干した。やはりこういう芸当はパパにしかできない・・・。こうしてパパに願いするお仕事が又ひとつ消えた。***最終日の朝、起きてみたら通りをはさんで、たくさん設営されていたテントの一群が綺麗さっぱりと消えていなくなっていた。朝の8時に管理人が集金しに来るので、夕べのうちに帰っていったらしい。なんだかすっきりと広くなったせいか炊事棟やトイレに行くのにジグザグに歩かなくてよくなった。所狭しとテントを張りまくるのもフリーのサイトならではの光景だ。9時ごろに管理人のおじさんが集金に来たので、先日の台風の被害を聞いてみた。ここのサイト全体が川に浸かって流されたこと、護岸に生えていた葦や草がすべて流されて消えてしまったこと、奥の方のサイトが濁流でえぐられて狭くなってしまったことなど道志川周辺は結構な被害だったらしい。そういえば、最初に予定していた緑の休暇村青根キャンプ場も台風の影響で橋が流されて使用中止になり急遽、青野原オートキャンプ場に変更したのだ。最近の台風は本当に侮れない。たとえ良いお天気でも普通にキャンプしていて強風でタープが持っていかれそうになることも多い。特に河原でのキャンプの場合は、そこで雨が降っていなくても上流の方で降雨があった場合は兎にも角にも川の濁り具合で判断し早めに撤収を始めることは鉄則だという。このキャンプ場もいつ何時修羅場と化すかもしれない。気をつけるに越したことは無い。 今回は3日間とも快晴に恵まれて思ってもみないほどの暑さであった。あぁ・・・日焼けしたところが痛い。秋雨が普通のこの時期に珍しいことである。全くもってお天とう様に感謝感謝だ。Kファミリーと正午にお別れをしてキャンプ場を後にした。渋滞さえなければもう少し滞在していたかったほど、くつろげるキャンプ場であった。また、近いうちに訪れたい。そしてこんどこそ炊事棟の近くにテントを張るぞ・・・。