2008 11/9(火) 183日め(もう片付けなければ・・・)
おはようございます、minminです。
済んだことではありますが
文化の日のご褒美は二台のpianoでした。
午後の部は舘野泉さん。
以前にも書いたことがありますが
フィンランド在住の孤高の鍵盤詩人と呼ばれるピアニストは
病気の後遺症により右半身の自由を失いましたが
2004年には「左手のピアニスト」として復活されました。
復活への長い道のりはTVでも紹介されたので省略しますが
今回は長崎のK学院でのチャリティーコンサートで
唯一のお弟子さんである平原あゆみさんとの演奏会でした。
前半は左手のピアニストの原点とも言える
バッハの無伴奏パルティータから始まりました。
復活までの軌跡を辿ったTV番組でもずっと流れていた
シャコンヌでしたから 目をとじるとshinのこととも重ねて
見てしまった情景の数々が思い出されました。
後半は平原さんとの息の合った三手連弾でした。
重厚なハーモニー 躍動するリズム 透明感溢れる旋律で
新しい世界を切り開こうとする新旧二人のピアニストの
熱いものを感じる演奏でした。
夕方の部は穐吉敏子さんとArt Crow Jazz Ensembleの
公演でした。
これは高校大学の先輩であるU氏が20年余り続けている
ビッグバンド・Art Crowが長年の大きな夢を叶えた
ドリームコンサートでもありました。
U先輩をはじめバンドメンバーが敬愛してやまない
世界のToshikoとの共演までには誰もが予想できるように
長い長い道のりがあったようですが
それだけにメンバーの喜びも大きく その感動は
TuttiにもSoloにもきらめき溢れていたように感じました。
軽々とした身のこなしでピアノに向かいビッグバンドを指揮し
軽妙なトークもお上手なToshiko Akiyoshi。
U先輩をはじめ同級生や後輩が嬉々として演奏する様子は
彼らの学生の頃を彷彿とさせるに十分で こちらは私も
熱くなりながら2時間の演奏を楽しむことができました。
秋の一日。
たまたま来合わせた二人の70代のピアノ演奏。
片や訥々と紡ぎだすが如く 片や華麗でスピード感に満ち
更に若者の才能を引き出しながら自らも尚進化していこうとする
姿勢は素晴らしいものでした・・・としか私の稚拙な文章力では
表現できないのがとても残念なのですが。。。
鍵盤に
向う姿勢は
異なれど
静と動
芳醇の音なり
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