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カテゴリ:映画・ドラマ
この頃、映画館では大泣きしていることが多い。元来涙もろいのだが、「お涙頂戴」がありありとわかるテレビ番組では泣けない。ははーん、こう来たかと意地悪い見方をするので、泣くシーンで薄ら笑っていたりするのだ。
が、映画館では違う。真っ黒なシアターは私にとってはお客はいないと同じ。大体、私が見に行く映画って人気がないのが多いのか、レディスデーだって5,6人ってこともめずらしくないから、ほんとうにひとりぼっちで見ている気分。友達も誘わずひとりでふらっと行くので顔見知りはいないし、ストレートに感情を発散してダーダー涙を流すのだ。 昨晩、「よっし、明日はフラガール見に行こう」と決めて、そろそろ出かける用意しようかなと思っていたら友人Aさんから「今日は暇?」とメールがあった。え、あなたも暇なの。なら一緒にどう?と誘ったら「すぐ行く」との返事。 KAI以外の誰かと映画なんてどれだけ久しぶりか?!泣く私を見られてしまうか。ま、いいや。「号泣するよ」と笑いながら言っていたら、まさにその通りになってしまった。いやー、泣いた泣いた。マスカラが全部取れるかと思った!! 昭和40年――私が生まれた年の福島県いわき市。舞台は炭鉱町で、町全体が炭坑の仕事に関わっているのだが、時代の流れでその存続も難しいところに来ていた。国のためにと仕事に身を捧げる人たちと、新たな町の可能性を拓くためにと「ハワイアンセンター」建設を推進しようとする人たち、それぞれの想いは複雑で一致団結できるような状態ではない。 顔を真っ黒にして働くことが自分たちの使命と信じて疑わない親世代に反して、この町の未来のため、自分の将来のためにとフラガールを志す少女たち。ダンスってなんだべ?な女の子たちがダンサーとして舞台に立つまでの道のりを追うのだが、この町でフラの指導をすることになったダンス教師の暗い背景や、親と子の葛藤、少女たちの一途さや炭坑町ならではの厳しさなどいろんなことが折混ざる。それでいて脇道に逸れず一気に見られる映画だった。 知り合いのブログで何人もが絶賛していた通り、私もこの映画は「よかった!!」と素直に言える内容でしたわ。 ダンス教師を演じる松雪泰子の衣装が素敵~とうっとり見ていたら、後でAさんが「miraicci、松雪さんのあのコートがいい!!あの黒いトップスがいい!!あの白い大きなネックレスがいい!!って思ってなかった?」だって。いやーん、なんでそんなに私の趣味がわかるの(笑)。セピア色の風景によく映える原色。60年代昭和のカラーはどうしてこんなに魅力的なんだろ。 しずちゃんの好演ぶりは想像以上。それと富司純子の押さえ気味だけど力強い演技はおさすが!!って感じ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年10月11日 17時38分11秒
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