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テーマ:韓国!(16993)
カテゴリ:高校教師の巻
5月15日は先生の日だ。それに伴って子供たちは教室で先生のために折り紙でバラを折ったり準備にひっきりなしだ。今年は先生の日が日曜日に重なった事もあって、私は土曜日も休日だから、なによりわたしは担任なぞしていないので先生の日といってもべつにこれといって特別な日でもないのであった・・・・。今までは・・・。
学院で教えていたときも別にこれといって何かをされた事もないし、大学院時代はむしろ院生の先輩から教授にササゲモノを送るためのお金を徴収されたくらいだった。私のお金が一度も授業を聞いた事もない先生の飲むお酒と化すのがちょっぴりうらめしかったりしたものだ。 小学校なぞはまだまだ「先生にプレゼント文化」が活発なようだけれど、高校になると思うほどそうでもないきがする。私も小学校教師の友達がいるけれどこれは学父母にもらったこれも学父母からのプレゼントだと聞かされたりする。 高校では韓国でバレンタインデーを経験している人ならわかるとおもうが下手に派手な花が贈られてきたり、廊下にベタベタ「●●先生サランヘヨ」と貼られたりしている。小学生はお母さんが先生に・・・が多いかもしれないが、高校生は生徒が先生に・・・のスタイルなので高校生の財政ではできることは大体限られている。一部の学父母はちいさな贈り物を贈ったり、そういった変な花束の籠をおくってきたりするけれど。 お金は禁止だからね。 去年の場合も私は子供たちと関わる時間が一般の先生よりも少ないので「いいなぁ」と口をくわえて見ているだけなのであった。そのかわりいつもそのオコボレをもらう事はできたけれど。ある先生がケーキをもらえば一切れ食いつく事もできるし、食べ物系はやっぱりうれしいものだ。今年も誰がどのくらいもらって何が私の口に入るのだろうと当たりをきょろきょろ見回したりして。 で今日はまだ金曜日。私が1年生のときから知っている2年生の女の子が私の席にやってきた。 「せんせい ひひひ・・先生緑茶と紅茶どっちがすきですか?」 と聞いてきた。 この質問・・・・ この質問・・・ これって?これってもしかして???? なになに?これって私もとうとう一人の教師として先生の日にプレゼントもらえるわけ? 「・・・え?先生は緑茶の方がすきだけど・・?」 っと答えつつ頭の中で瞬時にしてすごい期待感が走り、答えている間もその子から月曜日当たりに緑茶を手渡されている場面が私の脳裏を走っていったのである。 そしたら「はぃわかりましたッ」といって去っていった・・・ 自分でもなんだかウキウキしてしまっている自分を省みた。 でもなぁ・・・てれちゃうなぁ・・・・へへへへへ。などと・・・。 ら・・その子がまたやってきて「ハィ先生」といって大きな袋から何かを取り出した。 それは可愛い透明の包みで包装されたシフォンケーキだった。 「おいしいかどうか分からないから薬も一緒に準備してくださいね」 「え?あなたが作ったの?」って聞くと恥ずかしそうに「ハイ」とだけ笑って答えた。 なんか感動してしまった・・・・買ったものでもなく自分で作って私にくれる なんて。その子はお母さんが入院していて自分しか看病できる人がいないから夜間授業もできずに家にかえらなきゃいけない子だ。辛い事多かったっていうのにこうやって貴重な時間を割いて私に向けてくれた気持ちが本当にうれしかった。 ========================== 午後になって退勤時間が近づいて帰り支度をしようかなとおもっているころ、なんだかみなれた若いこが教務室に入ってきた。 今年卒業した教え子だった。 「先生ぇ先生ぇ会いたかったです」 って。 先生の日がちかづいて会いに来たと。まあ私に会うのが本当の目的ではないにしろ、先生ってこういうことに遣り甲斐を感じて続けられる仕事なんだなと感じた。 先生の日・・・ サイワールド(韓国でちょっとブームが過ぎつつあるけれど本名でする個人ホームページ)にも卒業生から何個か訪問録に挨拶が来た。 あんなに不真面目で私を泣かせるくらい授業を聞いてくれなかった子供たちだったけど、こうやってもう一度私のところまできて挨拶してくれるって、やっぱりいいもんだなとおもった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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