miyuな部屋

ミッションの終了を確認したのは検査日より３日目、日曜日の夜。
ほっとしたわ。
確認するまでは、完全に終わったとは言えない。
勿論、体の為でもあるが、
外出先でブツを排出するとえらいことになるので、
物凄く気を使う。

もう、大丈夫だもんね～♪

そんなお気楽ムードの私は終業前にトイレに行った。
トイレは普通の個室と、車椅子でも入れる、着替え台も付いた広めの個室がある。
大きな鏡もついているし、便利である。

そこを使おうと入った瞬間！


げ！

・・・


・・・


・・・


見てはいけないものを見たような気がする。


いや、そのものズバリではない。
しかし、トイレの水溜りにたんまりと浸されておるトイレットペーパー。
それは流すのを忘れたというよりも
ナニカを隠すために被せたように、私には見えた。

即座にその個室のドアを閉め、
他の個室へ入って一息つく。

あれが何なのか、私は確認はしていない。
単なるトイレットペーパーだけだったのかも知れない。
しかし、私が一旦入って出て来る姿を目撃されたら

「あら、アナタなのね、アナタがやったのね！」

と思うかも知れないではないか！
しかも私の検査日は先週の木曜日であった。
しかも私は

「バリウムを飲んだ」

と皆に吹聴している。
私が容疑者として捜査線上に浮かぶ可能性は限りなく高い。
もし、体内に残っていたら、
調度簡単にはブツは流れない状態になっている頃であろう。
裁判に掛けられるようなことがあったら、皆が
「彼女だと思います」
と私を指差し、証言するに違いない！

はっ！

ドアには私の指紋もベッタリと残っている。
あれを消すべきか、いや、消しているところへ誰かが来たら・・
（ただ今推理小説読書中に付き、妄想が限りなく広がる）

ウーーーム。
誰や！
誰なんや！
そのままほったらかしにしてるヤツは！（そうじゃないかもだけど

こんなブツじゃないときも、うっかり入った個室で、トイレが汚れているってことがある。
しかし、そのまま個室から出ると、もしかして次の人が待ってて
「コイツがやったんや！」
と思われるのもイヤで、シブシブ掃除して出てくるなどと言う不本意な事態が発生することもある。
世の中の人はドウナットンジャ！
自分の始末は自分でつけなさーーい！

実は今まで隠していたが、
私はミッション終了まで、あるアイテムたちを持ち歩く。
事件が起こってから慌てても遅いのだ。
それがスパイのたしなみというものではないか。（スパイじゃないけど


そのアイテムについて知っているのは、ウサコだけだ。
ウサコにだけは真実を語った私。（つい・・

もしこの情報が漏れる事があったら、犯人はウサコだ。
ウサコ！
例え組織に拷問されるような事があろうとも
決して口を割ってはならぬぞ。

というワケで皆さん、あのブツは私じゃないからね！
ほんとだってば～～～～！

ミッション終了後もよじれる私であった。