前の記事で触れたアルテ三シニンについて
いままでに触れてきたアルテ三シニンについてをまとめてみました。アルテ三シニンとは抗マラリア薬。たくさんあるヨモギ属の中の、青蒿という名で 古くから漢方薬として使われている「クソニンジン」から、1972年に中国のトゥ・ヨウヨウ氏がマラリアの治療薬として発見したものです。このことによりマラリアでの死亡率が20%以上減少したそうです。歴史的な発見であり、トゥ氏はその功績もあって2015年度のノーベル医学生理学賞を受賞しました。アルテ三シニンは、ヨモギ属の植物が持つ成分で、その中でもオウカコウ(クソニンジン)と呼ばれるヨモギは、アルテ三シニンの含有量がヨモギ属の中で一番多いためマラリアの薬の原料になったそうです。日本のヨモギにもアルテ三シニンは含まれますが、その含有量はオウカコウの五分の一だそうです。 現在、アルテミシニンはマラリアに最も有効な治療薬として世界中で使われています。このアルテ三シニンが新型コロナやがんにも有効ではという事で注目されるようになったのです。マラリアへの作用機序アルテミシニンは鉄を多く含む細胞に反応する特徴を持つことから、赤血球に含まれる鉄に反応し、フリーラジカル(分子の中にある、通常2つで対になって安定している電子が、ひとつだけ離れて存在すること)を発生させて、赤血球に寄生するマラリア原虫を死滅させます。これがマラリアに対するアルテ三シニンの作用機序です。がん細胞へも同じ働きがこの作用機序ががん細胞にも有効なのです。ガン細胞が増殖するためには鉄が必要なため、ガン細胞には正常な細胞よりもたくさん鉄が含まれているからです。赤血球と同じように、アルテ三シニンはガン細胞にもフリーラジカルを引き起こし、ガン細胞にダメージを与え増殖を抑制します。アメリカのワシントン大学の研究では、特定のガン細胞に従来のがん治療薬の1200倍の効果があったという研究結果が発表されています。これを日本のヨモギで同様の効果を求めるには、乾燥したヨモギで毎日200gの摂取が必要とのこと。日本でも採用しているがんクリニックがすでに日本のがんクリニックの中にアルテ三シニンの誘導体であるアルテスネイトによるがん治療を採用しているところがすでにいくつもあります。(誘導体にはもう1つアルテメーターもあります。脂溶性で、アルテスネイトより体内の半減期は長く、血液脳関門を容易に通過するので、脳マラリアや脳腫瘍にも効果がありますが、高用量を使用すると神経毒性が現れるという副作用があるそうです。)アルテ三シニンは、アルテスネイトとアルテメーターの中間の性質で血液脳関門も通過するので脳腫瘍にも有効とのこと。具体的には、点滴薬による治療に補助として経口投与も行う方法です。5-ALAや鉄製剤を同時に摂取すると効果が高まることもわかっています。クリニックで使う薬剤ではないサプリとしては、これら3種類の成分を含有する製品がアメリカのサプリとして、i-Herb、ヤフーショッピング、楽天などから購入できます。効果については分かりませんが、がん患者のなかにもサプリを購入している人もいるようです。以下がそのアメリカサプリの例バイオぺリン配合や他の6倍と高容量のもの、リポソーム化したものなどいろいろです。Allergy Research アルテミシニン 植物性カプセル 300粒 サプリメント 1粒あたり100mg配合Allergy Research Group Artemisinin 200mg - 300 Vegetarian CapsulesNutricology アルテミシニン 植物性カプセル 90粒 サプリメント 1粒あたり100mg配合 Nutricology Artemisinin - Immune, Balancer - 90 Vegetarian CapsulesOsasuna社 リポソーム アルテミシニン 600 mg ケルセチン 200 mg 配合60粒入り サプリメント Osasuna Liposomal Artemisinin 600 mg with Quercetin Phytosome 200mg, Maximum Absorption, Sweet Wormwood Extract, 60Zazzee Store社 アルテミシニン 1粒あたり100mg配合 バイオペリン 5 mg配合120粒入り配合サプリメント Zazzee Artemisinin, 100 mg per Capsule, 120 Vegan Capsules, 4 Month Supply, Plus 5 mg BioPerine for Enhanced Absorption, Sweet Wormwood Extract